Dalva — とっておきのデザートと素材のよさが光る。

 以前に訪れた時、フレンドリーな応対が嬉しかったので、今度は編集部の同僚を誘ってランチに出かけた。昼は、前菜かデザートとメインの2品で14€、3品で18€とリーズナブルだ。夜は、それぞれ24€/ 28€となる。前菜かデザートのどちらかを選ぶ場合、私は前菜にすることが多いが、おいしそうなデザートがズラリと並んでいたので、二人そろってデザートを取ることにした。肝心なメインは、同僚はカモのパルマンチエ、私はミント風味の子羊のピカタ、ホウレンソウのフラン添えを注文。ワインはハウスワインをポ(46clのカラフ/10€)で頼んだ。
   子羊のピカタは、ちょっぴり心配だったミント特有の風味はほとんどなく、マイルドな子羊の味わいを楽しめた。ピカタとは、肉のおいしさをぎゅっと封じ込めるべく、溶き卵を衣にしてソテーした料理のはずだが、ここでは卵の存在は感じず。やはり別の店でピカタを頼んだ時も、同じような衣なしのソテーだったので、小麦粉だけというのもありなのかもしれない。今度シェフに尋ねてみよう。添えられたフランは、ふわふわと春らしく、色合いもきれい。カモのパルマンチエは、ガツンとした料理が好きな人はぜひ頼むべきの、香ばしさといい、濃厚な肉のエキスたっぷりのソースといい、拍手喝采の一品だ。
 さらに素晴らしいのがデザート。ブルーベリーのシャルロットと、〈ヒナゲシの〉パンナコッタを頼んだのだが、どちらも甘さ控えめの軽いデザートで、かなり日本人向き。驚いたのはパンナコッタ。何の変哲もない真っ白なムースが登場して、(ヒナゲシ風の)赤いソースをお忘れでは?  といぶかったが、ひとさじ口に入れて納得。一瞬にして花の香りが口いっぱいに広がった。
 メニューをじっくり見ると、肉やチーズの仕入れ先がばっちり明記されている。この店のおいしさには素材のよさも一役買っているのだ。(里)

48 rue d’Argout  2e   01. 4236.0211  M。Sentier  日休