アトリエの看板もなく中庭が広くてどの建物に入って行くべきなのか迷ってしまう。最初の日は先生に中庭まで迎えに来てもらった方が確実だろう。針や糸の話などから始まり、棒針とかぎ針編み、編み図の作成中の生徒に分かれて作業開始。日本の編み方は、フランス式と手の運びや糸の掛け方が違うので、どちらにするか迷ったが、マルティーヌ先生はどちらでもいいわ、と柔軟だ。ここでは予約時にレベルに合わせたキットを決めておくと、当日各自にそれぞれの写真付き編み図を渡してくれる。他の編みかけのものについての質問なんかも快く受けてくれる優しい先生は、編み物の話になると止まらない。壁にはねずみの編みぐるみやサンプルのセーターがかかっている。オフィス的な場所だが、こぢんまりとしていて、教わるには程よい広さの部屋だ。「私はこの40cmの棒針を肘にのせて(右手の内側に棒針を沿わせて)編むことが多いわ、右脇に棒針を挟んで編む人もいるわね」と先生。なるほど肩も凝らずに、手指の力もかからなくてよさそう、と33cmの私の棒針でやってみる。これはいい、長い時間編み続けるときや場所のないメトロの中でもいいかもしれない。こういった話をふっと聞けるのもこのアトリエならでは。
●Elle tricote à Paris2時間(月・土):22€(キット含まず)。
会員割引あり。子供アトリエ(毎月ほぼ最終水曜
8歳~)2時間:23€。
32 rue de Paradis 10e 01.4246.1760
M。Poissonnière/Château-d’Eau
www.elletricoteaparis.com
マルティーヌ先生(黒い服の人)の素敵なネックレスはかぎ針で編んだ手作り!
「日本の編み図は素晴らしいから皆に勧めている」
分かりにくい手の動きなどはこうやって何度も教えてくれる。
「すごく楽しかった、ぜひまた来るわ!」
キットの〈初めての手編みポシェット〉を制作中のパオリーヌさん。
Brentano’sお茶を飲みながらトリコ。
土曜日の午前中、英語の本を主に販売している〈Brentano’s〉でカフェ・トリコをやっている、と知ってブログをチェック。すごく楽しそうなので早速出かけてみた。手芸コーナーの本の充実ぶりに目を丸くしていると(日本の新刊本もたくさん!)、編みかけの毛糸を持って「Bonjour!」とやって来る人たち。次々にテーブルのまわりに座って、お茶を飲みながらわいわい楽しんで気軽にトリコっている。初めてのシャイナさんも途中で加わり、予定の時間を過ぎてもまだまだ話足りないような雰囲気。優しいコーディネーターのフロランスさんがまた来週!と一人ずつに声をかける、写真入りブログも彼女が担当している。●Brentano’s
カフェ・トリコは、ほぼ毎土曜10h30-12h。無料。
2/23、3/8、3/29は休み。
37 av. de l’Opéra 2e 01.4261.5250
M。Opéra/Pyramides
www.brentanos.fr
編み物レベルは全く気にする必要なし。参加者は10~15人くらい。
ニコルさんは、編んだセーターや小物をセットにし、恵まれない家族にプレゼントする団体のメンバー。
infos pratiques
●Sarababa
パリ郊外だが予約するとRERの駅まで迎えに来てくれるから大丈夫。〈ラ・サルタン〉で活躍していた帽子アーティストのサラさんに、フランスらしい帽子やかばん作りを習おう。
3時間:60€(材料費込み)
68 rue du Bois Galon 94120 Fontenay-sous-Bois
06.1989.2415 RER A: Val de Fontenay
●librairie Bodoni
手芸専門の本屋。HPでは店頭にない本も買える。今人気があるのはCartonnage(ダンボールで家具や小物を作る)に関する本だそう。月~金13h-18h。
6 rue Deguerry 11e 01.4021.3542
M。Goncourt www.librairiebodoni.com