キーファーは「読む」作家。 “Monumenta 2007 Anselm Kiefer – Chute d’etoile”

“Nobelland”

Nef du Grand Palais : av. Winston Churchill 8e

7月8日迄(月水10h-20h、木-日12h-24h)。火休。


G A L E R I E guislain
 サンジェルマン・デプレのど真ん中、観光客や画商が憩うカフェのテラスの斜め前という絶好地にある、現代美術の画廊だ。
 コンピューター会社のオーナーだったフレデリック・ギスラン氏は、40歳で会社を売却し、1998年末にこの画廊を開いた。最初に展示したのは、以前から収集していた、戦後のフランス抽象絵画だった。コレクターが開いた画廊という点では、〈Les Yeux Fertiles〉(オヴニー554号)に似ている。
 好みは次第に広がり、今では写真や彫刻も扱う。「作家の人柄も大切。良い作品を作っても性格が悪い作家とは一緒にやりたくない」。コレクター出身だけあって、作品第一、商業的に売れることは二の次だという。
 「あらゆる創造には3種の〈i〉がつきもの。inventeur(発明者)、imitateur(模倣者)、idiot(馬鹿)。3番目を避けて、いつも最初の〈i〉でいるように心がけていますよ」
 現在開催中の松谷武判の個展は、今月のおすすめの一つ。幽玄でありながら力強い漆黒の世界。西洋が、日本のアイデンティティの中で見事にこなされている。7月14日迄。(羽)

35 rue Guenegaud 6e 01.5310.1575

●Etienne Viard
 木の軽やかさを感じさせるヴィアールの金属の彫刻には、日本人の感性にしっくりくるものがある。彼の作品を撮ったAntoine Schneckの写真も展示。彫刻が生きているような、艶やかでなまめかしい写真だ。7/7迄。日月休。
Galerie Berthet-Aittouares : 29 rue de Seine 6e

●De Cezanne a Picasso :
chefs-d’oeuvre de la galerie Vollard
 美術史上大きな役割を果たした画商アンボワーズ・ヴォラール(1866-1939)が扱ったセザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ドガ、マチス、ピカソなどの作品。ボナールは、パリ市近美の昨年の展覧会のものよりずっといい。9/16迄。月休。
オルセー美術館

●Peng Wan Ts
 文化大革命の中国を逃れて、1965年、26歳の時に渡仏した中国人画家。余白を残した画布や紙に、鉛筆で人体の一部を浮かび上がらせる。デューラーの流れを汲むような精妙さ。7/7迄。日月休。
Galerie Pierre Brulle : 25 rue de Tournon 6e

●Carlos Cruz-Diez

 パリに拠点を置くベネズエラ人作家の幾何学抽象の作品。見る人の位置や動きによって、色が変わる。端から見れば深い緑に覆われた作品が、移動するにつれて青や赤や紫に変化し、中から形が現れる。7/13迄。土日休。
Maison de l’Ameique Latine :
217 bd St-Germain 7e

●Weegee (1899-1968)
 ニューヨークの犯罪現場や事故現場を撮ったルポルタージュ写真家の1930-50年代の作品。都会の裏社会の生々しさが伝わる。10/15迄。火休。
マイヨール美術館 : 59-61 rue de Grenelle 7e