Auberge Notre Dame– ブルゴーニュ地方のフォンデュを試してみよう。

 ノートルダム大聖堂も見えるセーヌ河岸に、ブルゴーニュ地方のフォンデュが食べられるレストランがある。「サヴォワ地方のチーズ・フォンデュとちがって、お肉のフォンデュなのよ」と友人がいう。「日本のしゃぶしゃぶのようなものかな」と期待して、友人たちの誘いにのった。
 ここのメニューは昼も夜も20€で、前菜は大皿に盛られて出てくるサラダ、メインはもちろんフォンデュ・ブルギニョンfondue bourguignonne。フィレ肉に自家製ソース三種がつく。フライドポテトも添えられ、サラダとともにお代わり自由だ。なんとなく気持ちが大らかになる。そのうえ樽ワインも飲み放題なのだ!
 料理がテーブル一杯一杯に並べられていただきま~す。ぶつ切りにされた牛フィレ肉をひと切れ鉄串に刺し、鉄鍋に入っている高温の油に入れてジューとさせて、そのままあるいは好みのソースで味わう。3人分まとめて盛られた肉の量にまず驚嘆する。外はカリッカリッとしていい匂い、中はジューシー。かみしめると口の中に肉汁が広がっていく。赤ピーマン風味、マスタード風味、マヨネーズ風味の三種のソースは、濃厚ながらフレッシュな味わい。原料は秘伝とのこと。肉とよく絡むようなクリーム状に作られていてさまざまに楽しめる。油が冷めてきたらまた熱くしてもらえる。赤ワインは、樽の香りがほのかに移っていてまろやかな味。
 自分たちのペースでゆっくりしゃぶしゃぶ、いやフォンデュしていこう。席に落ち着いたら、もう動きたくない、目もキョロキョロしたくない。そんな私たちの気持ちをこのレストランは大切にしてくれる。下ごしらえに手間のかかる鍋料理を気楽に味わいたい人にはうってつけの店だ。(和)

69 quai de la Tournelle 5e : 01.4325.9998 M。Saint-Michel
無休。12h-24h。