フランスでは、インターネットは今や私たちの日常生活に定着した感があります。企業や官庁が競ってホームページを開設した時期は過ぎ、内容が問われる時代になりました。 今年、ネットワーク・ウィザード社が実施した調査によれば、インターネットに25万台のホストコンピュータが確認されましたが、これは公式な数字で、実際にインターネットにアクセスできるコンピュータの数はその10倍を上回ることでしょう。そして、利用者の数はさらにその10倍以上に達するに違いありません。97年7月に実施された調査ではホストコンピュータは12万台が確認されており、実に一年間で2倍以上の伸び率を示しています。 利用者の20%が、ニュースを読むために週1、2回インターネットにアクセスしています。そこで、ラジオやテレビ局、各新聞社はホームページを競って開設しました。「リベラシオン」から「スュッド・ウエスト」まで全国紙と地方紙は、ネットを利用して毎日彼らの記事やルポの内容を流しています。 これらの新聞の中でも最も有名な「ル・モンド」紙は、1995年にインターネットに入りました。「ル・モンド」紙は、「リベラシオン」紙とは違って有料のサイトを開発しました。ところが、インターネットは原則的に無料のスペースですから、有料の記事へのアクセスはあまりありませんでした。新聞社にとってホームページは高い投資ですから、収入を確保する必要がありますが、あまり意味がなかったようです。 そこで5月以来、「ル・モンド」紙は新たなサイトを開設し、記事の閲覧は無料にし、データベースの検索を有料にしました。 (クロード) |