ピエール=アラン・ブロソー Pierre-Alain Brossault パリ市の架空雇用でシラク大統領の責任を問う。 N° 437 1999-05-15 ” (…) la distance qui sépare la royaute et la République, c’est qu’en France, nous avons un roi pour sept ans” 「フランスでは王の任期は7年というところに、共和制と君主制の違いがある」と皮肉るのは、印刷業を営みながら、「パリのためのエコロジー」協会を率いるピエール=アラン・ブロソーさん。45歳。パリ市がRPR (共和国連合) の職員を架空雇用していたことに関し、当時市長だったシラク大統領に責任があるとして、98年、大統領を告訴した。国家元首は一般刑事訴訟の対象にならないとして、99年4月、予審判事は起訴を断念したが、ブロソーさんの闘志は衰えず、シラク大統領、まだまだ枕を高くして眠れない。 ブロソーさんは、20歳の時に、環境保護を掲げて大統領選挙に出馬したルネ・デュモン氏を応援。81年の大統領選挙の時には、「緑のテレビ」というフランス初の海賊テレビ局を創設した。95年の市議会選挙では、緑の党から除名されてしまったが、13区から単独で立候補、4%の票を得た。生まれ育ったパリ13区がブロソーさんの活動の場で、アラゴ大通りのプロムナード帯やイタリア大通りの植樹などに大いに貢献している。(真) Recommandé:おすすめ記事 Antoine Deneriaz– トリノ冬季五輪男子滑降で金メダル。 ろうあ者向けテレビ番組 同性結婚を認める法案を守り通した法相。 19世紀に政治犯が服役したパリの監獄。 「本当のニュース」はタブーを知らない。 Mouloud– 住民に愛されていたホームレス。