
キャバンヌづくりができる創作スペースが一番人気。子ども同士の観察し合い、譲り合いもおもしろい。
L’exposition “Cabanes”
先月に引き続き、今年、子どもと一緒に出かけたい展示が目白押しのパリの科学産業博物館へ。2〜10歳のわんぱく盛りが思いっきり遊べるという評判を聞いて、参加型の企画展に行ってみました。

小さな穴だって、立派なキャバンヌ!
“キャバンヌ(小屋)づくり”といえば、屋外だけでなく家の中でも、子どもが夢中になる遊びの定番。ソファの隙間やテーブルの下、ベッドシーツやダンボールの空き箱などを利用して、いつでもどこでも秘密基地をつくっている。

(左)しだれ柳のようなキャバンヌの内部で、ハシゴを登ったり、しゃがんだり。(右)水のポリタンクでも、こんな小屋が作れる。
展覧会には、そんな子どもたちの好奇心を刺激する、世界各国のアーティストや職人が手がけた約20のキャバンヌがずらり。見学の順路など決まりごとは一切なく、色、形、大きさ、素材など、個性さまざまな小屋を、外から観察したり、中へ入ったり、思いのままに体験できる。本を積み重ねたもの、柳の木のようなもの、ロープを結びあわせたもの…。大人もキャバンヌの可能性に驚くとともに、幼い頃の記憶がよみがえるようなノスタルジックな気持ちに。

(左)浜辺のキャビン3つは、それぞれ内部がまったく違う。鏡ばりになっているものもある。(中)カラフルなロープをつなぎ合わせたキャバンヌで、遊びながら紐の結び方を習得。(右)大きな隕石のようなシルバーのL’astérocabaneは、世界各国から集まった14人のボランティアが共同作業した作品。内部では、無重力の世界を体験?!
そして、ひときわ盛り上がっていたのは、やはり、子どもたちが自分の手でキャバンヌをつくることができる創作スペース。木の棒を渡したり、布をかけたり、クッションを敷いたり…。身の回りにあるもので、空想上の形を実現しようと試行錯誤を繰り返す姿は、大人の建築家よろしく真剣そのもの。あらためて、キャバンヌづくりは、時代や国に関わらず、どの子どもの成長にも欠かせない“学びの場”なのだと気づかされた。
時間が経つのを忘れて熱中する子どもが続出の展覧会。同じ入場券で他の企画展や常設展、さらにプラネタリウムと潜水艦も見学できるので、お忘れなく!(裕)

本を並べて積み重ねたキャバンヌは、その名もLa liseuse(書見台)。
料金:9€/12€ (常設展、他の企画展も見学可)
火~土10h-18h、日10-19h、月休
対象年齢:2~10歳 期間:2020年1月5日まで

Cité des Sciences et de l'Industrie
Adresse : 30 av. Corentin Cariou, 75019 Parisアクセス : M°Corentin Cariou / Porte de la Villette
URL : www.cite-sciences.fr/fr/au-programme/expos-temporaires/cabanes/
