夏の食卓に欠かせない、メロンの香りと柔らかな甘さ…。

Melon

 夏の果物といえば、日本ではスイカ、フランスではメロン。今年は、暑い日が続いていることもあってか、メロンの当たり年のようで、中くらいのものが「2個で4ユーロ!」などと八百屋の店頭で安売りされている。アントレにもデザートにもなるメロン、どんどん利用したいものだ。

 選ぶときは、手にもってずっしりと重たく、鼻を近づけるとメロンの香りがするものを選びたい。あまり香りが強いものは熟しすぎていることが多いので避けたい。オレロン島の朝市では、へたの周囲にひびが入ってとれかかっているものが食べごろと教わった。簡単なのは、八百屋さんに「きょうの夕食用」とか「あさってのお昼用」とか言って選んでもらうことだ。食卓に出す
1時間前くらいから冷蔵庫に入れてほどほどに冷たくしておきたい。

 まずアントレ。冷蔵庫から出したメロンを二つに切り分け、真ん中の種の部分をスプーンでとり出し、各人の皿にのせて出すだけだ。好みで塩とコショウを振って、スプーンですくって味わう。これに合わせて、小さなグラスでポルトー酒や食前酒フロンテニャンを飲むのも気がきいている。もう少しぜいたくをしたいというのなら、メロンを12個に切り分けて皮をむき、皿にのせ、生ハムを添える。生ハムは、バイヨンヌ産などより、塩味が薄めで柔らかな風味のパルム産が向いている。店の人に「8 tranches très fines, s’il vous plaît !」などと頼んで、できるだけ薄く切ってもらうことが大切だ。やはりコショウを添えます。生ハム以外にも、スモークサーモンやハドックとの相性もいいし、大きめのさいの目に切って、トマトやキュウリのサラダに加えるのもおすすめだ。きざんだバジリコの葉を散らしましょう。

 デザートなら、アントレ同様に半分に割って皿に盛りつければいいのだけれど、季節の果物のモモ、ネクタリン、イチゴ、フランボワーズなどといっしょにフルーツサラダにすれば歓声が上がるだろう。どの果物も食べやすい大きさに切り分け、大きなボウルに盛り、レモンの搾り汁少々を加えた薄めのシロップをかける。シロップのかわりに、オレンジを何個か搾って、砂糖少々を加えたものでもいい。ミントの葉少々も散らせば、さわやかさ倍増!(真)

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