パリの日曜大工コワーキング・スペースへ行ってみた。

Après le DIY, partons pour le DIWO !

電動ノコギリの使い方を披露する、エベニスト(高級家具職人)でレタブリジェンヌのスタッフでもあるベランジェールさん。

 フランスで古いものに囲まれて暮らしていると、必要に迫られるまま、bricolage(ブリコラージュ)こと日曜大工が生活の一部になってくる。築100年越えも珍しくない住まいの壁にペンキを塗り、ブロカントで一目惚れした棚の扉を直し…。市場調査によれば、昨今の不景気で節約のためにブリコラージュを始める人も増えており、フランス人の10人に8人は家のどこかに自ら手を加えているそうだ。いまやフランス語にもすっかり定着した DIY(Do It Yourself=自分自身でやろう)も、DIWO(Do It With Others=誰かと一緒にやろう)へと進化しつつ、さらなる広がりを見せている。

 パリ12区、ナシオン広場近くにある L’Etablisienne(レタブリジェンヌ)は、ブリコラージュに必要な場所、道具、ハウツー、リサイクルが集結した200 m² のコワーキング・スペース。DIY初心者からアトリエを持たない職人まで、年齢層も性別も問わず、月平均およそ600人が訪れる。オーナーのロランスさんは、ものづくりが好きでプロダクトデザイナーになったものの、仕事でパソコンに向き合うばかりの日が続き「手を動かしたい、木を触りたい!」という欲求が高まったそう。「でも、木工の専門家になるための教育機関しかなかったので、誰でも気軽にプロから基本を学び、試すことができる場所を作ろうと思いついたんです」。

板に穴を開け、ヤスリをかけて…。木の香りの中で作業に熱中していると、日常を忘れて癒されると感じる人が多いそう。

 レタブリジェンヌのレンガ造りの建物は、20世紀初めから3代続いた屋根・配管職人の元アトリエ。地下1階は木工作業用のレンタル・スペースで、パリのアパルトマン住まいではなかなか用意できない広い作業場、プロ仕様の工具と機械を年中無休で利用できる(年会費15€、レンタル料1時間3.96€ 〜)。「木の切り方と組み立て方」「電動ノコギリの使い方」などを教わることができる講習(2時間39€〜)も用意されているので、未経験者でも安心を。

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L'Etablisienne

Adresse : 88 Bd de Picpus, 75012 Paris
TEL : 01.4346.3532
アクセス : M° Nation / Picpus  
URL : letablisienne.com