パリ初の、YOKANコレクション。

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「和菓子はパリのTORAYAで食べたことがある」と若い女性。

パリ初の「羊羹(ようかん)コレクション」が始まった。各メゾンが今年の新作を発表する展示会、パリコレならぬ、ヨウコレ。今日から週末にかけて、北は北海道から南は佐賀まで11軒の銘店* が、マレ地区の会場で羊羹の展示と試食を行う。
白羊羹の表面にドライ・マンゴーやレーズン、キウィなどを散りばめた色鮮やかな〈果音(カノン)〉、レイボーカラーの羊羹など、名前も見た目もモダンで、言われなければ羊羹とわからないようなものが目を引く。

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3Dプリンターを駆使して作られた〈ライオン羊羹〉。

1755年創業、岐阜県大垣の「御菓子つちや」は〈ライオン羊羹〉を出品。3Dプリンターを駆使した初の和菓子だ。三越のライオン像設置100年記念羊羹だが、羊羹舟と呼ばれる型ではなく、3D技術を使ってシリコンで作った型を使い、立体羊羹の実現に成功した。ほかにもポップな色合いの、厚さ5ミリのひとくち羊羹もある。表面が乾燥していてシャリ感があり、口に入れると薄氷のようにスッと寒天が溶ける。
「日本人の嗜好も今と10年前では違います。伝統菓子に外国の文化を取り入れながら、今の人たちの気に入るものを作りたい。フォーションのケーキだって、昔と同じではありません。研究され、進化しています。伝統を守るだけではダメなんです」と、槌谷社長。
従来の「棹物」と呼ばれる棒状の羊羹の低迷は、核家族化の影響もあることから、小包装の商品を多くするなどして対応した。会場全体を見回しても、小包装は、もはや常識のようになっている。

主催者側も「サイクリングに羊羹」「ウィスキーと羊羹」などのように、フランス人が生活のなかで気軽に羊羹を食べるシチュエーションを想定してPRしている。室町時代に生まれたという羊羹。21世紀も伝統を貫きつつ、進化を続けそうだ。(六)

*虎屋、標津羊羹、回進堂、青柳清家、米屋、小布施堂、巌邑堂、つちや、廣榮堂、鈴懸、村岡総本舗の11軒。

3/19(土)11:00 − 19:00
3/20(日)11:00 – 17:00

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大人気、和菓子職人さんデモ。興味津々で身を乗り出すお客さんたち。

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佐賀県の老舗・村岡総本舗の村岡副社長は、本練り羊羹の説明。


Espace Marais

Adresse : 5 bis rue de Beauce, PARIS , France
アクセス : Temple