「見て、味わって、作って 愉しいのが料理」

後藤邦之さん(40歳)

chef 共働きの家庭に育った子供時代から料理と親しんできた後藤さんが、一番嬉しかったのは初めて「シェフ!」と呼ばれた時だったという。大分県で唯一調理科のあった高校へ進学した時には、自分が将来フランスでガストロノミーレストランのシェフになるとは予想だにせず、カヌーに熱中して大学へ進学した。けれど大学卒業時に、料理かカヌーか?と迷った挙句、東京の店に就職し2年働いた後「本場を見たい」とフランスへ。独創的なシェフのおかげでフランス料理の新しい一面に開眼する。

 フォンテーヌブローに後藤さんが店を開いたのは2012年の冬だが、この街と後藤さんの出会いは10年ばかり遡る。近くで働くことになり休みの日に街を散策しながら「城があって人もたくさんいるのになぜガストロノミーの店がないのか?」と疑問を抱き、加えてこの街近隣出身のヴァネッサさんが 後藤さんの強力な見方として出現する。元々料理人だったヴァネッサさんは後藤さんに厨房を譲り、今では「女将」という言葉が実に似合う仕事ぶりで店を切り盛りする。

 店名AXELの由来が気になった。すると「フィギュアスケートのダブル、トリプルアクセルのように空中を軽やかで繊細で、回りながら上昇していくというイメージを自分の料理に重ねたくて」と後藤さん。ただしヴァネッサさんが「ウィ」と言わなければこの店名は存在しなかったというから、夫婦二人三脚というのはやっぱりすごい!と感嘆しつつ、私は二人の店を後にする。(海)

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Restaurant L’Axel

Adresse : 43 rue de France , 77300 Fontainebleau
TEL : 01.6422.0157.
URL : www.laxel-restaurant.com/fr/
月火終日、水昼休み