Le plancher de Jeannot

「宗教は人と動物の脳に命令する機械を発明した そして我々の視覚を網膜のイマージュから見る発明とともに我々を欺く(…)」謎めいた文章が彫られた「ジャノの床板」。精神を患っていた「ジャノ」ことジャン・クランピル=ブルカレさんが、ベアルヌ地方で自分の部屋にこもって床板全体にドリルとノミを使って彫ったもの。精神疾患患者によるアートとして研究されると同時に、人々の想像力を刺激し小説や舞台のテーマにもされた。
その床板が修復を施され、サンタンヌ精神病院内の芸術と歴史博物館(MAHHSA) で展示中。ジャノはアルジェリア戦争に徴兵され、フランスに帰国した時に父の死を知り、父の農家を継いで働いていた。その後、母の死に、家を母の墓とすべく文章を彫ったという説もある。墓碑銘か、心の苦しみを刻んだものなのか。
彼はこれを彫った数ヵ月後33歳で死に、真実は謎のままだ。MAHHSAは19世紀から今日までの精神疾患患者によるアート作品1800点を収蔵、特別展開催時のみ開館している。サイトでMAHHSAの作品コレクションが閲覧できるようになっている。(4/27まで)





Musée d'Art et d'Histoire de l’Hôpital Sainte‑Anne (MAHHSA)
Adresse : 1 rue Cabanis, 75014 Paris , Franceアクセス : M° Glacière/Saint-Jacques
URL : https://musee.mahhsa.fr/
水~日13h-18h。5€、26歳未満無料。
