
国民的大スターの宇宙飛行士トマ・ペスケさんが、あす9月5日(日)、500人が参加する大型「ディクテ」に参加する。ディクテは「書きとり」のこと。ペスケさんが宇宙ステーションでマルグリット・デュラスの『太平洋の防波堤』の一部を朗読するのを、地球にいる参加者が書きとるというものだ。
会場はパリ北郊の町ブルジェにある「空と宇宙のミュージアム」。ロケット「アリアン5」が展示されている屋外の会場で、約500人が机に向かって書きとりをする。参加者は子どもから高齢者まで多層で、参加無料。ペスケさんは宇宙では多忙なため、中継で参加できることはできず、宇宙で収録した朗読ビデオで流す。

ディクテは、聞きとり、また難しいフランス語のつづりを正しく書けるようにするための練習としてで学校などでもよく行われるが、このように大人数が参加する「ラ・ディクテ・ジェアント / 巨大ディクテ」と呼ばれるイベント形式のものは、小説家のラシッド・サンタキさん提案のもと、2013年から行われるようになった。
子どもは大抵ディクテが嫌いだが、このようにイベント形式で、多くの人と触れ合いながら楽しく学んでもらうのが狙い。今回は500人ほどの参加が見込まれているが、3年ほど前には、スタッド・ド・フランスで1400人が参加したディクテなどもある。
ディクテ開始は15時、30分間。会場で採点が行われる。
国営ラジオ局フランス・キュルチュールは9月11日に、このディクテを放送予定。