Cité du vinを見に、ボルドーへ。 2016-06-23 パリから行ける街 0散策 ボルドー市にCité du Vin(ワイン文明ミュージアム)が6月1日にオープンした。世界のワイン文化を紹介する、有数のワイン生産地に相応しい街の新しいアイコンとして、今夏からフランスの観光スポットに仲間入りする。 2011年の国際建築コンペで選ばれたのは、アヌック・ルジャンド [...]
遠藤周作、リヨンの青春。 2016-06-01 パリから行ける街 0特集記事 小説『白い人』で芥川賞を受賞し、吉行淳之介や安岡章太郎などとともに「第三の新人」として日本の現代文学をリードしてきた遠藤周作(1923―1996年)。『沈黙』、『深い河』などのキリスト教や「東洋と西洋」をモチーフにした代表作が世界各国で支持されているが、「狐狸庵先生」という筆名で [...]
ポンタヴェン派の美術館へ。 2016-04-19 パリから行ける街 0散策 ブルターニュの端にあるポンタヴェンは、風景の美しさと民俗衣装の残る土地柄で、19世紀末から20紀初めにかけて多くのアーティストを惹きつけた港町だ。一番のみどころは、1985年に開館したポンタヴェン美術館。手狭になったので3年かけて増築・改装し、3月26日に新装オープンした。旧美 [...]
パリ南郊のフジタの家へ。 2016-03-23 パリから行ける街 0特集記事 パリの南西、エソンヌ県の村ヴィリエ・ル・バクルに、レオナール・フジタ(藤田嗣治 ・1886~1968)のアトリエ兼住居が公開されている。第二次大戦後の1950年に君代夫人を伴ってパリに戻ったフジタが、最後の人生を過ごした家です。いちばん近い駅から3km近く離れた交通不便なこの村に [...]
ボルドー、奴隷貿易の歴史をたずねて。 2016-03-10 パリから行ける街 0散策 ワインの産地として知られる町ボルドーは、17世紀に始まった大西洋奴隷貿易の時代には、奴隷船の出航数においてナントに次ぐ第二の都市であった。その回数は1686年から1837年の間に480回にまで及び、12万から15万人の黒人奴隷がアフリカ大陸の故郷からカリブ海やインド洋諸島の植民地 [...]
シャルトルのピカシエットの家。 2015-10-01 パリから行ける街 0散策 皿の破片のモザイクで埋め尽くされた シャルトルのピカシエットの家。 シャルトル旧市街を南に抜けた住宅地の路地に、レイモン・イジドール(1900~64)が30年以上の歳月をかけて作り上げたアール・ブリュットの傑作「ピカシエットの家」がある。 25歳で結婚した彼が、奥さ [...]
Camp de César:カエサル陣営 2015-09-11 パリから行ける街 0散策 あまり知られていないが、フランスには「Camp de Césarカエサルの陣営」と呼ばれる場所が少なくとも10カ所点在している。ブルターニュ地方の3つを含めた大西洋沿いに5つ、サントル地方とリモージュ近郊に一つずつ、ピカルディー地方に一つ、南仏のガール県に一つ、フランシュ・コンテ [...]
ミステリアスな雰囲気の漂う、 イル・ド・フランスの「最も美しい村」。 2015-08-10 パリから行ける街 0散策 ラ・ロッシュ・ギヨン パリから北西へ70キロ、車で1時間20分、イル・ド・フランス地域圏で、唯一「最も美しい村」の呼称を持つラ・ロッシュ・ギヨンに到着だ。丘の上から顔をのぞかせるのは、12世紀の円柱のドンジョン(天守閣)。かつては北部から攻め入る敵を見張る要塞だった。13世紀以降 [...]
近代建築の名作、 カヴロワ邸を訪ねる。 2015-07-15 パリから行ける街 0特集記事 北の都リールの郊外クロワに、1932年に完成した邸宅「ヴィラ・カヴロワ」がある。建築家ロベール・マレ・ステヴァンスが設計した、このとてつもなく大きな家は、近代建築の名作として知られています。 1990年歴史的建造物の指定を受けたカヴロワ邸は、2001年に国が買い取り、長い年月をか [...]
人類最古のアート、 洞窟壁画を見に行こう。 2015-07-05 パリから行ける街 0散策 フランス南部のアルデッシュ県は、神秘的な天然アーチ「ポン・ダルク」の絶景で名高い。渓谷をぬって走るカヌー下りは、アウトドア愛好者の垂涎(すいぜん)の的である。だが昨年、世界最古級の壁画を誇るショーヴェ洞窟がユネスコ世界遺産に登録されたことで、歴史・文化好きにも訴える新しい魅力が加 [...]