近未来の日本、犬排除の陰謀に挑む。『 犬ケ島 / L’île aux chiens』 2018-04-19 舞台・映画 0 『 犬ケ島 / L'île aux chiens』 ウェス・アンダーソン監督の発想は本当にユニークで、新作が出る度に今回はどんな世界に連れて行ってくれるのかと胸がわくわくする。 [...]
第71回カンヌ映画祭 記者会見 2018-04-13 舞台・映画 0 国際映画祭トップの地位を守るカンヌ。だが時代の要請に合わせ、内側から変革を迫られているようだ。恒例の記者会見では、時代に追い越されぬよう、ひたすら走り続けるカンヌの “焦り”も感じさせられた。 [...]
『La Prière』祈りの力、真っ直ぐに見つめる。 2018-03-31 舞台・映画 0 『La Prière』 「La Prière 祈り」という直球のタイトル。無神論者なら、一瞬ひるむだろうか。しかし、信仰心を持たぬ、ごく普通の人にこそ見てほしい。信仰を美化せず、貶(おとし)めもしない。観察者として、判断はくださずに踏みとどまる、慎み深い人間ドラマだ。 [...]
La Quinzaine des Réalisateurs1969年のカンヌ《監督週間》作品 2018-03-28 舞台・映画 0 5月3日(木)まで La Quinzaine des Réalisateurs カンヌ映画祭と同時にフランス監督協会の運営で開催される「監督週間」。 1969年の第1回では、65本が上映された。その中で現在も上映可能な長編57本、短編4本を一挙上映。大島渚『絞死刑』『新宿泥棒日 [...]
Cinéma du Réelドキュメンタリー映画祭で日本の巨匠・小川紳介 2018-03-28 舞台・映画 0 現在、ポンピドゥー・センターで開催中のドキュメンタリー映画祭 Cinéma du Réel。 40回目の節目となる今年は、ドキュメンタリー史を語るのに、避けては通れない日本の巨匠・小川紳介と小川プロのレトロスペクティブ上映を、Jeude Paume美術館と協力して実現させた [...]
『 散歩する侵略者』Avant que nous disparaissions 2018-03-19 舞台・映画 0 Avant que nous disparaissions 黒沢清監督の最新作『予兆 散歩する侵略者』は、今回紹介する『散歩する侵略者』のスピンオフとして制作された。本当に多作の同監督はこの2本を続けざまに撮影した。配給の方が追いつくのが大変だ。元祖は、前川知大(劇団イキ [...]
『Eva』イザベル・ユペール、究極のファム・ファタル。 2018-03-06 舞台・映画 0 老作家が戯曲を残し急死した。ベルトランは作者に成りすまし成功をつかむ。彼が次作の執筆のため向かうのは、アヌシーの雪深き山小屋。ここで出会うのが高級娼婦エヴァ。謎めく女は若き“偽作家”に、創作のインスピレーションを与えるだろう。 [...]
トランスジェンダーを見据えた、 正統派ドキュメンタリー。 2018-02-18 舞台・映画 0 『 Finding Phong』 このポスターの人物と題名『Finding Phong』に惹かれて観た映画…。 前半は主人公フォン自撮りのビデオ日記だ。幼い頃から不幸だった、年老いた両親を故郷に残してハノイに戻るのが辛い、といった苦悩をめそめそとカメラに向かって訴えている。フォン [...]
『CENTAURE 馬を放つ』移り変わる社会への告発。 2018-02-05 舞台・映画 0 中央アジアのキルギス。「馬は人間の翼だった」という言葉を残す、騎馬民族末裔の国である。優男ケンタウロスは、ろうあ者の妻と幼い息子とともに、慎ましくも平和に暮らしている。5歳の息子に、馬の伝説を嬉々として伝える様子はなんとも微笑ましい。彼には裏の顔がある。深夜に村人の馬小屋へ忍び込 [...]
映画『OH LUCY!』 平柳敦子監督インタビュー 2018-01-26 舞台・映画 0インタビュー フランス風に言えば「メトロ、ブロ、ドド(地下鉄、仕事、睡眠)」。それが、東京で暮らすアラフォーの独身OL・節子(寺島しのぶ)の日常だ。ある日、姪っ子から頼まれ、英会話教室に参加する。そこで待ちうけていたのは、アメリカ人講師ジョン(ジョシュ・ハートネット)。一風変わったアメリカンな [...]