今日では稀なシャンソンの協会 2012-05-02 シャンソン 0 Y. ドータン パリ郊外の町スヴランを拠点に活動するパトリック・キペール主宰の〈Mots et Musiques〉は、パリおよびパリ近郊で一番古くから続いている今日では稀なシャンソンの協会。言葉と詩を重んじるシャンソンの伝統を受け継ぎながら今年で22年目を迎えたのは立派。シャン [...]
野蛮の発明。 “L’Invention du Sauvage” 2012-04-03 アート 0 自分と異なる者への差別について、見る人に多くの疑問を投げかける力のこもった展覧会である。元サッカー選手で、自らの名を冠した財団を作って差別をなくす運動を行っているリリアン・テュラム、長年「人間動物園」と植民地主義を研究してきた歴史学者のパスカル・ブランシャール、ケ・ブランリー美 [...]
ジャニス・ジョプリンの再来 2012-04-01 シャンソン 0 今、フランス国内のポップ・ロック界でジャニス・ジョプリンの再来と騒がれているのが新人女性歌手のイジアだ。父親はジャック・イジュラン、兄はアルチュール・Hという音楽一家の恵まれた環境で育ち、16歳でイギー・ポップの前座をつとめたという実力派。『Let me alone』がヒットし [...]
シャンソニエの老舗で 2012-03-29 シャンソン 0 〈リモネール〉は、シャンソニエの老舗で、50年代後半から60年代半ばの左岸の代表的キャバレー〈レクリューズ〉の雰囲気を今なお受け継ぐ。今月のプログラムで最も興味深いのがベルナール・ジョワイエだ。彼は、今日のシャンソン界で、故アラン・ルプレストに次ぐ優れた作詞家として知 [...]
ダンスが主で、視覚芸術が従になっている展覧会だ。 2012-03-03 アート 0 1900年から現代にいたるまでの視覚芸術とダンスの相互の影響を見せる展覧会だが、ダンスが主で、視覚芸術が従になっている。美術に興味がある人には物足りないかもしれないが、ダンスの傑作や伝説的な作品が一挙に見られるので、今月のおすすめとしたい。気に入った作品を全部見ていると、楽に4 [...]
バルバラ没後15周年 2012-03-01 シャンソン 0 今年は、バルバラ没後15周年にあたり、昨年来パリでは、フランス在住の日本人で女優兼ダンサーの毬(まり)和恵ほか、マチュー・ロザス、マリー=エレーヌ・フェリーなどが、それぞれの個性と解釈でバルバラの作品を歌っている。 ナント出身で女優兼歌手のバルバリー・クレスパンもその一人だ。 [...]
C.I.M|伝説の音楽学校 2012-02-08 音楽 0散策 フランスの多くのアーティストがここに出入りしていたジャズ&ポップミュージック18区伝説の音楽学校。明日を夢見る若きミュージシャンたちが現在もたむろするところ。ジュリアンさんも通っていた時期があり、ここの雰囲気が大好き。 [...]
フレンチポップスのシンデレラ 2012-02-02 シャンソン 0 デルフィーヌ・ヴォランジュは、人気歌手のオリヴィア・ルイーズを発掘した名プロデューサー、 ローラン・バランドラによって見出されたフレンチポップスのシンデレラ。ロリ声、コケティッシュ、アンニュイな雰囲気、小洒落たサウンド、日本人がイメージする今日的フレンチポップスの条件をすべて揃 [...]
カルナヴァレ美術館 2011-12-15 アート 0 この美術館の歴史は意外に古く、パリ市所有の美術工芸品を一般公開するために門戸が開放されたのは1880年のこと。そして16世紀に建てられたカルナヴァレ館に加えて、1980年代末に隣りのル・ペルチエ・ド・サン=ファルゴー館にまで展示スペースが広げられ、現在では100近い展示室を持つ [...]
バルバラへの情念を爆発 2011-12-03 シャンソン 0 パリ在住の舞台女優兼ダンサーの毬(まり)和恵による孤高の歌手バルバラへの追悼〈De Tokyo à Barbara〉は、仏シャンソン界に変革の嵐を生み出した。今回の公演では、ピアノの弾き語りや伴奏でバルバラの作品を歌うという固定概念をみごとに覆し、バルバ [...]