90年代におけるフレンチ・ポップスの立役者 2013-05-09 シャンソン 0 今年の Victoires de la musique (仏音楽大賞)で最優秀男性歌手賞を受賞した自作自演歌手のドミニク・アは、カトリーヌやミオセックなどともに90年代におけるフレンチ・ポップスの立役者として活躍し、また、女優兼歌手のジャンヌ・バリバールやヤン・ティエルゼン、フ [...]
ペーター・フォスの「変身」。 2013-05-01 アート 0 オランダ文化センターであるアンスティテュ・ネーエルランデで開催された展覧会の中では、近年まれに見る掘り出し物。想像力を刺激する、今シーズンのおすすめの一つとして紹介したい。 戦後から21世紀初めにかけて、オランダで最も創造的な仕事をした芸術家のひとりとされるペーター・フォス( [...]
石井光太『遺体』の仏語版が出た。 2013-04-08 本 0 3月7日にSeuil社から出版された『Mille Cercueils』は、一昨年の震災のとき津波に襲われた岩手県釜石市の、遺体安置所を取材した石井光太氏のルポ『遺体』(新潮社刊)の仏語版。膨大な数の犠牲者が発見される中、検死に動員される医師、葬儀屋、搬送を担った市の職員、多くのボ [...]
ポール・ジャクレーの浮世。 2013-04-02 アート 0 Un artiste voyageur en Micronésie L’univers flottant de Paul Jacoulet フランス語教師として東京に赴任した父について3歳で家族と来日し、日本で生涯を終えたフランス人浮世絵師ポール・ジャ [...]
バンジャマン・ビオレ 2013-03-09 シャンソン 0 バンジャマン・ビオレは、今日、フレンチ・ポップス界で最も人気のある自作自演歌手兼音楽プロデューサーで、最近は俳優としても活躍。若いときのゲンズブールに似た、ニヒルでダンディーな感じが女性に人気があり、雑誌のグラビアの写真や広告にも登場する仏版小室哲哉のような存在だ。日本でも知ら [...]
マリヤ・グリンベルク 2013-03-09 音楽 0 マリヤ・グリンベルクというピアニストは1908年ロシアのユダヤ系知識人の家庭に生まれる。スターリンの圧政下に夫と父を処刑され、自身も演奏の場を奪われたが、スターリンの没後、名声が高まる。1964年から1977年にかけてベートーヴェンのソナタを全曲録音。その全曲9枚組が発売された。 [...]
天性のシュルレアリスト。 2013-03-01 アート 0 11月から開催中のダリ展は、ポンピドゥセンターが開館時間を延長するほどの盛況ぶりだ。才能も世俗的な部分も含め、サルヴァドール・ダリ(1904-89)の全ぼうが見られる。「ダリってこんな人だったの」とびっくりする人も多いだろう。 10代の作品を見ると、ダリも普通の絵を書いていた [...]
パトリシア・カースの新作『KAAS chante PIAF』 2013-02-04 シャンソン 0 今年はエディット・ピアフ没後50周年。昨年末にでたパトリシア・カースの新作『KAAS chante PIAF』は、英国のロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と共演し、久々に話題のアルバムに。 盲目の女の恋を歌ったムスタキの『あなたはきれいね、分かってるでしょう』ほか、『あの太陽 [...]
林瑞絵『パリの子育て・親育て』 2013-02-02 本 0 子を育てながら親も育てられる、というテーマで続いたオヴニーの連載が一冊の本になった。妊娠、出産、たまたま通りかかったトラックの荷台に書かれていた「MILA」をそのままとってミラと命名。そのミラさんがもうすぐ10歳になるまでの、子と母親(林瑞絵)の付き合いが、さなざまなエピソードと [...]
コレクターの価値観が明確。 2013-02-01 アート 0 アメリカ人写真家で、ニューヨークで画廊を経営するハワード・グリーンバーグは、写真のコレクターでもある。彼の未公開の個人コレクションから本人が選んだ作品を展示したのがこの展覧会だ。 散逸したコレクションの再現は別として、コレクションの展覧会は一カ所からまとめて借りてくればよい [...]