Soulèvements 2016-12-03 アート 0 今年は、弾圧や差別に対する人々の抵抗をテーマにした展覧会が多かった。これはそのジャンルの、今年最後にして最大の展覧会だ。美しさとインパクトの強さの両方を併せ持つ作品が、素描、油彩、映画、写真から選ばれた。 [...]
ゾフィー・リデ、社会学的目録写真。 2016-12-01 アート展覧会イベント情報パリで遊ぶ 0 現在、トゥール市のトゥール城では、ポーランド人の写真家、ゾフィー・リデ展“Zofia Rydet, Répertoire, 1978-1990 ”展が開催されている。 2015年にワルシャワ現代美術館にて、映像財団、ゾフィア・リデ財団、グリヴィツェ美術館の協力により開催された初 [...]
江利チエミに魅せられて 2016-11-21 音楽 0 江利チエミ(1937-82)は昭和の戦後歌謡を代表する女性歌手のひとりである。美空ひばり、雪村いづみと共に三人娘と呼ばれ、テレビが一般に普及する以前に映画で大活躍(出演映画数約50本)、テレビ時代になってからは「さざえさん」が当たり役だった。「生活のために」12歳で進駐軍キャン [...]
CD : Amalia Rodrigues “Segredo” 2016-11-20 音楽 0 アマリア・ロドリゲスのファンなら、初期からのオリジナル・アルバムの復刻を揃えていけばいいのだが、「1枚だけ」というならこのアルバム。1965年から75年までの全盛期の名唱が収められているだけでなく、未発表の作品が素晴らしい。たとえばアルバムの1曲目『Medo』の出だしで胸がいっぱ [...]
Art et Liberté 2016-11-19 アート 0 1938年から1948年までのエジプトの前衛芸術運動を紹介する展覧会である。当時エジプトは英国の植民地だった。植民地主義と、それに対抗するエジプトの愛国主義の影響を、芸術ももろにかぶり、美術家、作家を巻き込んだ芸術運動が繰り広げられた。展覧会の題名は芸術運動「芸術と自由」から取 [...]
19世紀パリ、《エリート画家》の華麗なる住居兼アトリエへ。 2016-11-16 アート 0 Musée Jean-Jacques Henner ジャン=ジャック・エネール 美術館 やわらかな自然光が入る北向きの大窓と吹き抜けが開放的な「Salon Rouge」。 かつて寝室として利用され、オリエンタルな窓格子があるロフトは浴室だった。 パリでアーティストに縁深いカルティ [...]
La peinture américaine des années 1930 « The age of anxiety » 2016-11-02 アート 0 1929年にウオール街の株大暴落で始まった大恐慌は、美術界にも大きな影響を与えた。戦後の抽象表現主義でアメリカが世界的に注目を集める前の、あまり顧みられることのない時期の美術を、経済、政治、社会事象と絡めて紹介しようという展覧会だ。 [...]
CD : B.Grosvenor “Homages” 2016-10-22 音楽 0 今一番注目されているピアニスト、ベンジャミン・グローヴナーは、英国生まれで24歳。2年前に出た『Dances』は、評論家に高く評価された。この新アルバムも考え抜かれたプログラム。バッハ作曲ブゾーニ編曲の『シャコンヌ』は、左手の切れのよさもあってポリフォニーのラインが明確で優雅な [...]
世にもフランシュイヤールなB級ロックンロール 2016-10-19 音楽 0 文・向風三郎 昨年11月の本欄で紹介した 『フランス・シェブラン』を監修したジャン=バチスト・ギヨーのボーン・バッド・レコーズから、またまたクセものの珍盤の復刻。復刻と言ってもオリジナルを見た人はまずいないはず。1994年、ラ・ロシェルの若者が自主制作500枚限定で出した4曲入 [...]
Magritte - La trahison des images 2016-10-18 アート 0 マグリットって、こんなに知的な画家だったのか、と彼に対する評価が一変するような展覧会だ。プラトン、ハイデッガー、フーコーなど哲学者の名前が説明のなかにキラ星のように出てきて、本展を企画したコミッショナーの知的レベルについていくのは大変だが、難しいことはわからなくても、マグリットの [...]