子供の日本語教育についてたくさん意見が出ていますが、やはり日本人の親としてみれば、子供が日本語を完璧に理解して欲しいのは当然のことと思います。教育方法については、家庭の事情により(日仏、日日、英日、子供の年齢、永住、いつかは完全帰国など)違いがあるのは当然ですが、母国語というものはたった一つしかないと考えています。
それは常に一緒に生活している家庭内、特に両親が普段使っている言葉だと思います。すなわち聞いた言葉が直接脳内に入り何も考えず自然に口から出るそんなものではないかと思います。確かに外国に長くいれば自然とその国の人のように反応で
きますが、少し込み入った表現に会うと、それを訳してやはり日本語で考えてしまうのです。私の母国語は日本語だから当然だと自分に言い訳しています。
私も子供がこちらの幼稚園入園前ごろからできるだけ日本語で話しかけるようにしていますが、やはり彼らにとっての母国語は仏語ですね。日本の教科書の配布も受け、漫画のカセット、遊びながら覚えるCD-ROMなどでとりあえず環境だけは作っているのですが、日本語は子供にとってまだまだ外国語です。
私としてはまず母国語としての仏語をしっかり身につけさせ、その後、第二、第三ヵ国語としてでもいいから日本語に興味を持つようにしてやりたいと思います。(kaz)
◎OVNI-HP「けいじばん」から転載。