Balcon de Charonne–手ごろな値段で、おいしいクスクス。

 フランス人が外食するときに、一番よく頼むのはステーキ・フリット。そして二番目はクスクス。 そうです、北アフリカ料理のクスクスは、もうフランス人の国民食になったのです。ところが、最近、パリのレストランのクスクスは高すぎる! 大衆料理のはずが15ユーロ以上だったりする。そのうえ味が上品すぎたり、たまに安い店を見つけても、メルゲーズ(辛い腸詰め)が生焼けだったり…と腹を立てているクスクスファンのボクらだが、この店にやってくるとホッとする。
 クスクスを食べるときは、量があるので前菜抜き。いろんな種類のクスクスがあるが、さまざまな肉の味わいを楽しみたい人は、迷わず〈Royal〉にしたい。
 出てきた、出てきた! クスクス粒はサラサラと軽く、野菜がたっぷり入ったスープの味付けも適度にこってりとした家庭味。そして大皿から溢れそうな串焼き、トリ肉、柔らかく煮込まれた羊のアバラ肉、牛肉の塊、それにメルゲーズ。これで10ユーロはやっぱり安い!
 クスクス粒をとり、スープをかけ、ヒヨコ豆を散らし、スープで溶いたアリサ(唐辛子の真っ赤なピュレ)も振りかけ、まずは、串焼き肉。香りいい焼け具合、柔らかな歯ごたえ、子羊のうま味を十分に味わえる。メルゲーズだってきちんと焼けている。ボクは、とろけそうなアバラ肉の大ファン。土曜日のメニューにのるméchoui(羊の肩肉やモモ肉のロースト)のクスクスも最高だ。
 ワインはブラワーヌのようなモロッコ産のグリ(ロゼ)が一般的だが、ボクらはコット・デュ・ローヌの1リットル瓶(9.80ユーロ)を頼むことにしている。(真)


*129 rue de Charonne 75011 01.4371.0850
無休