今週から、パリを走る二輪、自動車、トラック、バスなど車両全種に、汚染度を示すステッカー
« Certificat qualité de l’air(大気質証明)/ Crit’Air” を貼ることが義務となる。
すべての車両は、エンジンの種類、登録年、排出ガス量などにより、6段階に分けられ、各段階ごとに定められた色のステッカーを貼らないといけない。昨年は大気汚染のために、パリでも何度も通行規制が行われ、ナンバープレート偶数・奇数の日を設けて交通量を制限したが、今後はこのステッカーの色により通行が制限される。
1997年以前に登録された自動車、1997年10月以前に登録された営業用車両、2000年6月以前に登録された2輪車などは「non classé / ランク外」 とされ、ステッカーがもらえない。ステッカー無しの車両は、月曜から金曜の朝8時から夜8時まで、パリ市内への乗り入れが不可能となる。
すっかり定着したバスレーンや、セーヌ河岸道路の歩行者専用化、レンタル自転車・自動車の普及など、社会党のドラノエ前パリ市長と現イダルゴ市長は、パリからの自家用車締め出しを着々と進めている。反対派の批判は激しいが、年に48000人が大気汚染による疾患で死亡している現状では妥当な政策だろう。2050年までには温室効果ガスの排出量を50%削減するという、2009年のG8で決議した目標もあるのだ。
2カ月ほどは猶予期間で、ステッカーを貼っていなくても、罰金は科されないという。
ステッカーは郵送料込みで環境省のサイトから申請可能(フランス国内郵送料込みで4.18 €)。https://www.certificat-air.gouv.fr/demande/cgu
ステッカーは、Carte grise に記載された住所に送られる。