音楽

仲野麻紀著『旅する音楽』を読もう

 仲野麻紀は長年われらがオヴニーの重要な執筆者であり、言わば私たちの同僚・仲間である。今回の記事はフランスのメディアで言うところの「コピナージュ」であり、仲間うちのことを馴れ合いで褒めているという誹(そし)りを受けるかも […]

江利チエミに魅せられて

 江利チエミ(1937-82)は昭和の戦後歌謡を代表する女性歌手のひとりである。美空ひばり、雪村いづみと共に三人娘と呼ばれ、テレビが一般に普及する以前に映画で大活躍(出演映画数約50本)、テレビ時代になってからは「さざえ […]

世にもフランシュイヤールなB級ロックンロール

文・向風三郎  昨年11月の本欄で紹介した 『フランス・シェブラン』を監修したジャン=バチスト・ギヨーのボーン・バッド・レコーズから、またまたクセものの珍盤の復刻。復刻と言ってもオリジナルを見た人はまずいないはず。199 […]

少年の日のワンダーランドと殺戮の地獄の間にある小さな国 

ガエル・ファイユの初小説『プティ・ペイ』を読む 今これを書いている時点で、ガボンの8月末の大統領選挙後の激しい暴動の報道が続いている。悲しいかな珍しいことではない。アフリカのある国々では,恒例事のように選挙の後クーデター […]

Festival de l’Orangerie de Sceaux

8月13日から9月18日まで、パリ郊外にある緑の美しいソー公園のオランジュリーで、クラシックの室内楽フェスティバル。 8月13日 は、リヨン音楽院出身の若手からなるエルメス弦楽四重奏団。最近全曲録音したシューマンの弦楽四 […]

マロヤよ、そのままで:アラン・ペテルス

 レユニオン島の詩人・音楽家のアラン・ペテルスは1995年の7月12日に43歳で亡くなっている。今年2月の当欄でクリスティーヌ・サレムを紹介した時に、レユニオン島の音楽マロヤが2009年にユネスコ世界文化遺産に登録された […]

ルノー自伝『迷える子のように』を読む。

   長年の強度のアルコール依存症のため再起不能と言われていたルノー(64歳)が、9年ぶりに新作アルバムを発表し、音楽CD業界危機の昨今からは考えられぬ破格の50万枚の売上でチャート1位を独走し、この10月から […]

レ・ヴィキング  -  ズーク以前のグアドループ島の音楽。

20世紀の話。それまでFNACに行けばあらゆるレコードが手に入ると思っていたが、そこに置かれていないものが、バルベスやピガールやシャトー・ルージュで売られていることを知ったのは80年代後半のことだった。マグレブ(カセット […]

Ten Years After

 60年代半ばから、英国には素晴らしいギタリストが続出する。ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、ジョン・メイオール、そしてアルヴィン・リー。彼が率いるテン・イヤーズ・アフターは、1969年のウッドストッ […]

Arno “Human Incognito”

 先週、ブリュッセルにアルノーを聴きに出かけた。多発テロの犠牲者追悼のメッセージや花で覆われた証券取引所と目と鼻の先にある会場は満員でエネルギーにあふれる。 新しいアルバム『Human Incognito』からの曲で始ま […]

自転車とローラーとヌーヴェル・ヴァーグが好き。

「私が3歳の時に、あの車が発売されたのよ」と、オリジナルは私なのにと言いたげな顔。でもそれは他ならない自分の名前だし、そう呼ばれたい名前だから。クリオ・トゥルヌー(本名)はステージネームを「クリオ」としてデビューした。生 […]

EXPO : The Velvet underground

50年前の1967年に、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド (以下VU)のファーストアルバムが出た。有名なジャケットはアンディ・ウォーホルの手になる黄色のバナナ。1964年、ルー・リードとジョン・ケイルはNYで出会い、意 […]