BnFリシュリュー館、6年ぶり一般公開。

Bibliothèque nationale de France Richelieu

フランス国立図書館リシュリュー館

1861年から68年にかけて造られた大閲覧室は、1983年歴史建造物に指定された。今回の改修で丸天井を新しく入れ替え、床の絨毯を取り除いて生まれ変わった閲覧室には、l’INHA(国立美術史研究所)所蔵の170万点が並ぶ。面積4,500㎡、400席。

2010年より大改修が続いているフランス国立図書館(BnF)リシュリュー館。改修計画の第1部が終わり、1月14・15日の2日間、一般公開された。公開初日の開館時にはリシュリュー館の外壁沿いにプティ・シャン通りまで続く長蛇の列。2月からは毎週、見学ツアー*で、この改修完了部分(主にリシュリュー通り側の建物)を訪れることができる。改修第2部は、ヴィヴィエンヌ通り側の建物で、2020年完遂予定だ。

最も注目を集めるのが、天井から床まで全面改修されて、ますます美しさに磨きがかかったラブルスト閲覧室(la salle Labrouste)。この部屋を設計した建築家、アンリ・ラブルスト(1801−75)の名がつけらた大図書室だ。

ラブルストは、彼の最高傑作ともいわれるこの図書室を設計する前に、パリ5区パンテオンの横にある、聖ジュヌヴィエーヴ図書館の設計も手がけている。当時、鉄は主に駅、橋、常設市場や産業施設などに多用されていたが、ラブルストは閲覧室内部に使い、鉄柱をむき出しにした。伝統的な石と鉄の組み合わせに、当時の人々は驚いたという。ここリシュリュー館のラブルスト閲覧室では、鉄柱に淡いグレー、金などの塗装が施されており、全体との調和を感じさせる。

国立図書館は、国王シャルル5世が設けた王室文庫(1367)を起源とする。その後、フランソワ1世が1537年に納本制度(dépôt légal) を導入、ルイ14世の財務総監コルベールが1666年に文庫を現在の場所に置き、文化政策の一環として蔵書を増やした。今日では、図書館5箇所と保存館に約4000万部の資料を有するという。

リシュリュー館は特殊な資料である手稿、版画、写真、地図、メダル、古銭、写真などを収蔵しているが、展示室以外は研究者が対象となるため、見学ツアーに参加しないと入れない場所が多い。ツアーはすでに満員の日もあるようなので、興味がある方はお早めに予約を。

舞台芸術資料閲覧室(La salle de lecture des Arts du spectacle)リシュリュー館ではめずらしいモダンな内装の200㎡の空間には、並べると全長834mにもおよぶ膨大な数の資料が収蔵されている。BNF改修全体を監督する建築家、ブルノ・ゴダンが内装を手がけた。

中央書庫(Le magasin central)。今回の改修で書庫の中にも閲覧スペースが設けられた。

舞台芸術常設展示スペース(la Rotonde des Arts des du spectacle) 誰でも訪れることができる展示スペースで、サラ・ベルナールが着用したマント、絵画作品など40数点におよぶ舞台関連のコレクションを鑑賞できる。

手稿閲覧室(la salle de lecture des Manuscrits) 中世から現代までの手稿収蔵数は世界最大級。武勲詩からゾラの草稿、ヴィアンの『うたかたの日々』草稿ノート、日本や世界各国の貴重な手稿を保管。

ガラス張り通路(la galerie de verre)リシュリュー館の北と南をつなぐガラス張りの通路も新登場。

楕円形の閲覧室(la salle Ovale)現在改修中、2020年に再オープン予定。建築家ジャン=ルイ・パスカルによって1897年に着工され、ほぼ40年後の1936年アルフレッド・ルクラによって竣工された。高さ18mの天井に丸いステンドガラスが並ぶ楕円形の閲覧室には、国立文書学校(Ecole nationale des chartes)の蔵書が収められる。

* リシュリュー館の見学ツアー
Parcours-découverte du site Richelieu
開催日時:個人向けは毎週木曜 15:30~、団体向けは毎週火曜 9:30~
所要時間:約1時間
費用:3ユーロ(個人)
要予約:01 53 79 49 49 または visites@bnf.fr


Bibliothèque nationale de France Richelieu

Adresse : 58 Rue de Richelieu, 75002 Paris , France
アクセス : Quatre-Septembre / Bourse
URL : http://www.bnf.fr