12時間マリネのスペアリブ、 その美味しさはブードゥー教の神秘。

bonpascher

昨今流行りのカクテルバーが次々とできたピガールの南周辺。SoHoやSoMaにならって、SoPi(南ピガール)という呼称が使われるようになってきた。カクテルバーの中には、レストラン顔負けの料理をふるまう店も少なくない。このBaton Rougeはそのなかのひとつ。店名はアメリカ、ジャズ発祥の地で知られるニューオーリンズがあるルイジアナ州の州都に由来する。

 Mystique Ribsと名付けられたポークリブは、12時間漬け込んだ豚の骨付きスペアリブを、オーブンで黒く焼き目が付くまで焼き上げる。まるで炭火焼にしたかのような見た目に気分が高揚する。それをケイジャンスパイスとバーボンウイスキーでつくった自家製ソースでいただく。半日マリネされた肉は驚くほど柔らかく、するりと骨から外れるが、ここはぜひ骨にかぶりつきたい。骨から伝わる熱で肉が熱いままでいられるので、美味しさが格段に違うからだ。オーブンで焼かれた漬け込みダレが香ばしい表面部分と、とろける肉と脂身の自然な甘み。至福だ。
 ニューオーリンズの民間信仰、ヴードゥー教の呪物が店内を覆うように飾っているが、その呪術にかけられたかのように、肉食獣と化して、いつまでも食べ続けていたい危険な誘惑にかられる。大きな固まりが4切れ入った300グラム(8.5€)はこれでもハーフサイズだが、優に1人前強ある。トリュフの香り高いコールスローが付いてくるのも嬉しい。フルサイズの600グラム(17€)は2~3人で分け合うのに最適だ。

 その他、Po’Boy(8€)はエビのソテーに前述の自家製ソースとマヨネーズ、ピクルス、レタスを挟んだルイジアナ名物サンドイッチ。Muffaletta(8€)はハム、カラブリアの辛味ソーセージ、プロヴォローネチーズ、ドライトマトとオリーブとカリフラワーのソースをサンドしたもので、19世紀にニューオーリンズのイタリア移民が生み出した。
バーボンやウイスキー、ラムやアブサンを使った現地で愛されるカクテルも気分に合わせて楽しもう。(み)


Baton Rouge 

Adresse : 62 rue Notre Dame de Lorette, 75009 Paris
TEL : 06.5290.3642
アクセス : M° Pigalle / Saint Georges
月〜土 18h-2h (料理は23h30まで) 日休