クンビアのリズムに身をまかせ コロンビアの家庭料理を味わう。

 春が来るやら来ないやらの天候が続く中、ペールラシェーズの近くを歩いていたら、黄、青、赤のタイルが色鮮やかなお店が目に留まった。これはコロンビアのトリコロール。すぐさま頭の中でクンビアが流れ出す。早速試してみることにした。
 火~土曜限定の昼メニューは、スープ、メイン、コーヒーのセットで9.9€、夜も火~金曜はメインとドリンクで9.9€と驚きの価格設定。日替わりで、この日はレンズ豆のスープ、メインは豚バラ肉、豚ロース肉、牛のレバーの中から私は豚バラを、連れはレバーを注文した。前菜のスープなのだから、小さめのものを想像していたらとんでもない。大きくて深いスープ皿にトマトベースのさらっとしたスープがあふれるほど注がれていて、ジャガイモ、レンズ豆、プランテン、豚肉と、具沢山。そのボリュームは全部平らげたらメインが食べられなくなっちゃうほどだ。やさしい味わいのそのスープに「自家製だよ」とすすめてくれた唐辛子ペーストを入れてみると、コリアンダーの風味と南米特有の唐辛子のエキゾチックな味に満たされた。豚バラ肉はたこ唐草状にカットされていて見た目が面白い。それを、焼くというよりは揚げてあるので、表面がカリッとしていて香ばしい。レバーはやや火が通り過ぎのようで少々固いが、多くのお客が大満足の様子で食べているので、これがコロンビア流なのかもしれない。
 16年前からあって、2007年にリニューアルしたというこのお店、店内は南米出身の客であふれていて、スタッフと言葉を交わす様子などから、みんなリピーターなのが見てとれる。流れるクンビアの陽気なリズム、現地のポスターに飾られた、ラテンの雰囲気たっぷりの内装、飛び交うスペイン語とくつろいだ笑顔。「ここには温もりがある」という店主の言葉の意味が、とてもよく理解できた。(み)


El Juanchito

Adresse : 69 rue de la Folie-Regnault, 75011 paris
TEL : 01.4807.2629
火-金12h-15h/18h-23h30/土12h-24h/日12h-23h/月休。