〈chocolat〉とは、チョコレートの他に、20世紀初頭、パリのサーカス小屋で肌が黒いので「ショコラ」という名で親しまれた黒人パフォーマーとつながる。〈Je suis chocolat〉は「一杯食わされた、当てがはずれた」だが、マクロン大統領がスト中の大学生に向って〈Examen de chocolat〉といって「い...
前大統領オランドは何かにつけ、若いマクロン大統領のなすこと、いうことにケチをつけ、「彼はまだ子どもだ」と側近たちにいう。マクロンはマクロンで、引退後メディアで言いたいことを言い、新著『Les Leçons du pouvoir』(権力の教え)を出版したオランドを口数が多すぎると批判し〈C’est un zigoteau...
〈Ne pas avoir froid aux yeux目〉と否定形でいえば「怖くない」、目の他に〈Avoir froid au dos〉背中が寒ければ、やはり「怖い」を意味し、〈Avoir froid aux dents〉歯が寒ければ「空腹」、〈Avoir froid aux pieds〉足が冷えれば「嫉妬する」を意...
中世の神判制度で、赤熱の鉄棒を手に握らせられ負傷しなければ無罪と判定された。〈Mettre sa main au feu火に手をおく〉とは、3日後に手が火傷も負ってなかったら、潔白であると判定された。傷痕の程度によって刑の重度も決まった。自分がいっていることが信じてもらえないときなど、〈Si je mens je su...
動詞〈piper〉は狩猟のときに、鳥の鳴き声を真似て、鳥を近づけること。狩猟用語からゲーム用語として使われるようになり〈Les dés sont pipés〉というと、(そのサイコロはいんちき)で「八百長」のこと。でも〈Il ne pipe pas / pipe peu〉は「声も出さず沈黙する」を意味する。...
〈Un produit tombé du camion〉は(トラックから落ちた物)ではなく、20世紀前半に使われるようになった表現で、〈Un produit volé〉(盗んだ物)とはっきり言わずに、婉曲的に「Tombé du camion」と言えば、領収書もなく、どこからか盗んできた物を意味する。誰かに何かをプレゼ...