〈cocagne〉とは青色染料に使われたアブアナ科タイセイのこと。形容詞〈de cocagne〉は「浮き浮きする、極楽のよう」。中世時代に南仏ロラゲ地方(Lauragais)でタイセイが栽培され、栄えたため〈la vie de cocagne〉「極楽生活」、〈le pays de cocagne〉「桃源郷」という表現が...
この表現の由来は、ラテン語の〈ad unguem〉(sur le bout des ongles)から来ているといわれ、ローマ帝国時代の石工が大理石の表面を爪で引っ掻いていたことから、フランスでは〈Savoir / Connaître sur le bout des doigts〉は17世紀に現れ、後にフランス語を学ぶ...
この表現は19世紀半ば、パリの売春婦などが使い始めたと言われている。たぶん客とベッドの上で仰向けになって天井を見る機会か多かったのだろう。クモは、誰も気がつかない天井のすみなどに巣を張りがちだが別に害を及ぼさない。〈Avoir une araignée au plafond〉(天井にクモがいる)の〈plafond〉(天...
〈Couper le/son vin〉(ワインを水で割る)という表現は16世紀からあり、水で割ってアルコール度を軽くするという意味。〈Mettre de l'eau dans son vin〉(ワインを水で薄める)を、1694年アカデミー・フランセーズは「激怒を鎮める」こととした。今日では、思い上がりや強い要求をなだ...