■■ BLOG : 小沢君江通信

Avoir une araignée au plafond(どこか普通でない)60

この表現は19世紀半ば、パリの売春婦などが使い始めたと言われている。たぶん客とベッドの上で仰向けになって天井を見る機会か多かったのだろう。クモは、誰も気がつかない天井のすみなどに巣を張りがちだが別に害を及ぼさない。〈Av […]

右派議員を新首相に抜擢。

マクロン大統領の意図していたこと。  最年少大統領マクロンの野望は自分が大統領になるだけではなかった。「右でも左でもない」、言い換えれば「右でも左でもある」政治を実現するため大統領の片腕となるべき首相として、5月15日、 […]

Mettre de l’eau dans son vin(水で割る:怒りをなだめる)59

〈Couper le/son vin〉(ワインを水で割る)という表現は16世紀からあり、水で割ってアルコール度を軽くするという意味。〈Mettre de l’eau dans son vin〉(ワインを水で薄 […]

ナポレオンは35歳で皇帝、マクロンは39歳で大統領。

第5共和政最年少の大統領  5月7日、大統領選決選投票で極右FN候補マリーヌ•ルペンがトランプ現象の波にのって、「アン•マルシュ!(前進!)」のマクロン候補の当選が危なくなるのでは…と有権者の半数が気が気でなかった。投票 […]

Faire un clin d’œil(色目を使う、目配せする)58

大統領決選前の5月1日、極右FN候補マリーヌ・ルペンが大集会の演説で、第1回投票で落ちた共和党候補フィヨンが3週間前にした演説(あるジャーナリストの著書から取っている文章)の一字一句をそのまま拝借したことをメディアが報道 […]

大統領はマクロン? ルペン?

 4月23日、大統領選第1回投票の結果を国民は宝くじの当選番号を待つようにはらはらとして待った。マクロン(En marche ! 進め!)23.86%、マリーヌ•ルペン(国民戦線 FN)21.4%、フィヨン(共和党)19 […]

Parler français comme une vache espagnole(ヘタなフランス語を話す)57

牛 〈vache〉は天気が良くても悪くて大きな目を空に向けて「モー!」。〈Parler français comme une vache espagnole〉(スペインの牛のようにフランス語を話す)という表現の由来は16 […]

Dorer la pilule(甘言で丸め込む)56

17世紀の薬はあまりにも苦かったので薬剤師は〈Dorer la pilule〉「砂糖やミツでおおって」ごまかしていたものだ。〈Dorer la pilule〉「甘言で丸め込む」は、人がいやがることを手八丁口八丁の手くだを […]

Filer à l’anglaise(こっそり立ち去る)55

16世紀に債権者のことを〈les Anglais〉(英国人)といって皮肉っていた 。誰かに借金したまま返済してなかったりすると、取り立て人が来る前に「こそこそ逃げる」ことを〈Filer à l’anglais […]

Fumer comme un pompier(ヘビースモーカー)54

昔の消防士の制服はコットンとウールでできていたので、服を水で濡らせてから炎に向かって行った。すると炎の熱で水が蒸発し、湯気がもうもうと立ちのぼる。〈Fumer comme un pompier〉(消防士のようにけむる)は […]

マクロニズムが意味するもの。

 エマニュエル・マクロンの2004年以来の歩みは財政監査役からロチルド銀行幹部、エリゼ宮副官房長官、オランド大統領顧問、ヴァルス内閣の経済相と、ジェット機の勢いで登りつめたところで16年4月、「左でも右でもない」(言い換 […]

Refiler la patate chaude(やっかいものを押し付ける)53

この表現は19世紀にアメリカから来たという英語の〈hot patato〉から来ている。焼き上がるかゆでたジャガイモのようにアツアツのサツマイモ(patate chaude)を手で持っているのはつらい。そこで誰かに押しつけ […]