大統領の理髪料は1カ月1万ユーロ!

th-1 このことが7月14日の前日にメディアがデカデカとテレビのニュースでも公表。つまりエリゼ宮内部での大統領の理髪代までが大きな話題に(サルコジ大統領はメーキャップ代に月8千ユーロかかっていたとか)。1万ユーロというと、約118万円。軍隊行進後、大統領の後姿を見たけれど、頂点が楕円形にはげかかっていて髪の長さは1センチくらい。ということは理髪ごとに髪は切るか切らないかで、大統領が目をつぶって瞑想している間のひげ剃りに時間がかかるのだろう。軍隊行進後、エリゼ宮での記者会見で、France 2 のジャーナリストがこの問題について大統領に質すと、オランド大統領は恥じ入る様子もなく、2012年に就任した時、大統領の報酬を30%削減し、エリゼ予算をサルコジ時代よりも年間1億900万ユーロから1億ユーロに削減したという。それと国民は気がついただろうが、歴代大統領が7月14日 にエリゼ庭園で開催する大ガーデンパーティをオランドは廃止した。これには政界から経済界、芸能界まで各界名士をご同伴で1千人以上を招待していたのだからウン十万ユーロはかかっただろう。ルイ王朝時代からの慣習だとしても赤字財政が許さないはず。

ところでファーストレディがいたとしたら、大統領夫人の毎日のヘアのお手入れ、メーキャップ、訪日するときは天皇さまにお会いするための特製ドレス……と、これらもエリゼ会計から出ていたとしたら、独身大統領というのは、いろいろな面でシンプルになったと思う。少なくともマスコミは大統領の身辺をほじくりまわすネタもないのだから。オランド・バッシングのほか、ヴァルス首相と、オランドが育て上げた息子とも言える若きマクロン経済相のあいだにオランド大統領が挟まった三角関係もあと10カ月の辛抱。もしかしたらあまり自分勝手なことばかりしているマクロンはオランド政権一家から追い出されるかも。お家騒動の成り行きをお楽しみに。