Traîner une casserole(負い目をもつ)108

〈Casserole片手鍋〉は上品な台所用品ではない。〈Trainer une casserole〉は、20世紀初頭に生まれた表現で、子供が犬の尻尾などに空き缶や鍋などを結わえ付けていたずらしたことから、特に政治家などが昔、新聞沙汰になった汚職などのネガティブなイメージを拭いきれない、または「すねに傷をもつ」という意味。〈Je ne peux pas jouer sur cette casserole!〉「こんなぽんこつピアノでは弾けない!」、〈Chanter comme une casserole〉「調子っ外れに歌う」、〈Faire un bruit de casserole〉「不快な音を立てる」、〈Passer qulqu’un à la casserole〉「〜をひどい目に遭わす」。警察の隠語として〈casserole〉は「たれ込み屋、密告者、イヌ」の意味にもなる。