〈tapis カーペット〉は住居に不可欠なもので、表現にも頻繁に出てくる。タイトルの「誰かの足下の絨毯を引っ張る」は文字通り「こまらせる」こと。〈Envoyer au tapis〉「(ボクシング)でライバルをノックダウンさせる」こと。〈Mettre une question sur le tapis〉「ある問題を話題にする」、〈marchand de tapis〉は19世紀後半以来、中近東の商人が絨毯を担いで売り歩く姿が街で見られるようになり、客が二束三文に値切っても買わせようとするので「せこい商人」という侮蔑的イメージが定着。