Sans-dent(はっかけばばあ)(8)

日本では「はっかけばばあ」は、赤い花だけで葉の出るのが遅い彼岸花のことを指すらしい。フランス語では1880年版フランス語辞典 LITTRE には、une sans-dentは「歯の欠けた老女」を意味していたが、後に複数で使われ、〈sans dents〉は「貧しい人、貧困者」を意味するようになった。オランド大統領が独白書『大統領が言うべきでないこと…』の中で、ヴァレリー・トリエヴェイラーが彼女の手記『Merci pour ce moment』に、彼女の家族との夕食に招かれたオランドがこの言葉を口走ったので、「彼は貧乏人を嫌っている」と書き、彼女が根に持っていることからオランドは独白書で弁解している。