Monter au septième ciel(陶酔状態になる)13

旧約聖書に「神は7番目の天に召します」と書かれているように7は全ての頂点を意味する。男女間でも〈être au septième ciel〉〈atteindre le septième ciel〉といえば、「陶酔状態」に達すること。では芸術分野にどうして順序がつけられたのか、映画は〈septième art〉「第7芸術」となっている。なんでもヘーゲルの『美学講義』では「建築、彫刻、絵画、音楽、詩」の5つのアートに分けられたが、イタリア人哲学家リチョット・カヌード(1878-1923)は、映画を重視し、6種のアート(詩、音楽、演劇、造形美術、雄弁術、ダンス)のあとに映画を加え、〈7番目のアートのマニフェスト〉を1923年、美術誌〈ガゼット〉に発表した。以来、映画は「第7芸術」と呼ばれるようになった。