Manger son chapeau si…(過ちては則ち改むるに憚ること勿れ)86

これは英語の〈I’ll eat my hat if…〉を直訳したフランス語表現で、最近若いフランス人の間でも使われるようになった。政治家などが以前言っていたことが誤っていたことに気づいたときに、間違っていたことを自ら認めること。昔から帽子はブルジョワの紳士が被るものだったので誰かを褒める時や、さすが!と褒めちぎる時は〈Chapeau bas! 脱帽!〉という。〈Travailler du chapeau〉 は16世紀に生まれた表現で、帽子に使われるフェルトを折ったり形を作ったりする仕事は頭を使わない仕事とみられ、「すこし頭がおかしい」を意味する。 また〈Faire porter le chapeau à quelqu’un〉は「誰かに責任を負わせる」こと。