J’ai le cafard(気がめいる)29

地球上で最も嫌われるゴキブリは、日本語では「御器かぶり」が転化し「蜚蠊」という恐れ多い漢字名を持つ。フランスには1512年頃アラビア語の〈kâfir〉(不信仰者)から来ているそう。動詞〈cafarder〉は「明るみを嫌い隠れるのがうまい」ゴキブリのような行動をすること。そこで〈cafard〉は「密告者、スパイ、偽善者」などを意味し、どの表現にもネガティブな意味を与える。〈avoir le cafard〉 (ふさぐ、気がめいる)、〈coup de cafard〉(突然落ち込む)〈Cela me donne / fiche le cafard〉(それを考えると憂鬱になる)など。

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