Il fait un froid de canard(極寒)91

カモ狩りは、冬の寒い季節にされるのだが、〈un froid de canardカモの寒さ〉は、19世紀のポピュラーな表現で、あまり寒くなると、湖や沼の水面と共にカモの足まで凍りついてしまうので、流れのある川辺に移っていくことから〈un froid de canard〉というようになった。カモとは別にウズラ(caille)は、他の鳥よりも暖かみがあるので〈chaude comme une caille〉は「性格が強い、熱血、好色な」になる。〈une caille coiffée髪を結ったウズラ〉は「恋している女性、売春婦」。一方、動詞の〈cailler〉は「(牛乳などが)凝固する」意味だが、すごく寒い時は簡単に〈Ça / On caille〉「冷え込む」という。