Faire un tabac(大成功をおさめる)110

1560年カトリーヌ・メディシス時代にリスボンの仏大使ジャン・ニコがフランスに持ち帰った薬草が〈l’herbe à Nicot〉(ニコ・ハーブ)と呼ばれ、「ニコチン」という名称が生まれた。19世紀初頭から〈tabacタバコ〉は多義語として活躍。19世紀の漁業界で「激しい嵐」のことを〈un coup de tabac〉といった。その轟音を「大拍手」にたとえ、〈Faire un tabac〉「大成功をおさめる」、〈Passer quelqu’un à tabac〉「〜に一撃を食わせる」。動詞〈Tabasser〉「殴りつける」は、調査官が容疑者に自白させることに成功すると、褒賞としてタバコをもらえたことから来ている。名詞〈tabassage〉は「殴打、体罰」。

 

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