2年以来毎週末、政権に不満があると街を「黄色いベスト(ジレ・ジョーヌ)」を羽織ってデモを繰り返す大衆の抗議運動のおかげで、店頭の破壊だけでなく観光客も来なくなっているカフェのテラスやブティックも〈Il y a de plus en plus de patrons qui mettent la clef sous la...
日本では60歳は12支を一巡するから還暦、70は古希、喜寿(70)、傘寿(80)、米寿(88)、卒寿(90)、白寿(99)、百寿(100)、茶寿(108)…珍寿(112以上)と、各年齢にめでたい漢字が使われている。
フランスでは年齢にそれほどの意味を与えずに、もっと大雑把に〈Il a cinquante bala...
友好関係の豊かだった17世紀の女流作家ラファイエット夫人(1634-93)は、千手観音のように多方面に影響力を持っていたので〈Elle a cent bras〉(八面六臂)の活動家と言われていた。〈Un gros bras〉(勢力家、ひとかどの人)、〈Avoir les bras cassés〉(怠け者)、〈Être ...
〈Fumer une cigarette)(タバコを吸う)はあまりにもありきたりな表現。フランスで、タバコを〈une sèche〉と呼ぶようになったのは、19世紀半ばのことだが、その後、それに代わったのが一本ずつ指で煙草を巻紙に巻いて端を唾で湿らせて巻く〈une clope〉(手巻き煙草)という言葉が使われるようになっ...
〈salade〉の語源はラテン語の〈salare〉。〈herta salata〉は(塩で和えた野菜料理)のことで、15世紀に今日のサラダを意味するようになった。〈C’est toujours la même salade〉(定番の話)、〈En salade〉はいろいろなものをごた混ぜにすること。〈Raconter se...
アカデミー・フランセーズ辞典1835 年版には、〈Jeter sa langue aux chiens〉(無用の舌は犬にやれ)と出ていたが、ネコの方が賢く口外しないので、犬がネコに替えられ、「返答できない時サジを投げる」。〈Avoir perdu sa langue〉「黙り込む」、〈Avoir de la langue...
〈Chouキャベツ〉は19世紀には(頭)や(尻)をも意味していた。ゲンズブールの歌に〈L’Homme à la tête de chou阿呆〉(キャベツ頭の男)がある。〈Être dans les choux〉(苦境にある)、〈Une feuille de chou 〉(三流新聞)、〈Un bout de chou〉(...
20世紀初頭、丸っこい体型を〈la frite / la patate〉 「ジャガイモ、サツマイモ」に例え、〈Avoir la frite / la patate〉 「体調がいい」というようになった。ジャガイモに対してサツマイモは蔑視的で「とんま、バカ」を意味し〈Quelle patate, ce type !〉 「こ...
1868年ジャン=バティスト・クレマンが作詞、アントワーヌ・ルナールが作曲し、元々はロマンスを歌った〈Le temps des cerises〉。
1871年3月〜6月、パリを血で覆ったパリ・コミューンが起きた。市民は血の色を6月のサクランボに例え、自由を求める歌、パリを唄う国民歌として唄い続ける。
サクラ...