Aller au charbon(辛い仕事)19

以前は、暖房はもっぱら薪を暖炉で燃やしていた。20世紀初頭から仏中央部オーヴェルニュ産の炭と薪が出回り、カフェの片隅に置かれて売られるようになった。オーヴェルニュ人の ことを〈bougnat〉とか〈charbougna〉と呼ぶようになり、炭鉱夫と同様に炭屋は顔面、手足とも真っ黒になる辛い稼業だ。ゾラの『ジェルミナル』の炭坑夫のように暗い中で忍耐を要する仕事だ。従って〈Aller au charbon〉は、辛い仕事に就くこと。11区のオベールカンフ通りにあるカフェは旧名〈シャルボン〉を引き継いでいる。