中世時代、市場や祭りの広場で歯医者が、通行人に「すこしも痛くないよ」と言って客を得ていたが、麻酔もない時代に、実際に歯を抜いてもらう人の苦しみは相当のものだった。そこで16世紀に〈Arracheur de dents〉は「うそつき」の異名となったという。17世紀になって〈Mentir comme un arracheur de dents〉 という表現が使われるようになり、「臆面もなくおおぴっらにうそをつく」を意味するようになった。
中世時代、市場や祭りの広場で歯医者が、通行人に「すこしも痛くないよ」と言って客を得ていたが、麻酔もない時代に、実際に歯を抜いてもらう人の苦しみは相当のものだった。そこで16世紀に〈Arracheur de dents〉は「うそつき」の異名となったという。17世紀になって〈Mentir comme un arracheur de dents〉 という表現が使われるようになり、「臆面もなくおおぴっらにうそをつく」を意味するようになった。