Faire pleurer Margot(お涙ちょうだい)23

マルゴはマルグリットを短くした愛称で田舎や地方の町で愛用される。ブラッサンスがシャンソンの中で〈Quand Margot dégrafait son corsage マルゴがコルセットのホックを外した時…〉と歌い、アルフレッド・ミュッセは〈Vive le mélodrame où Margot a pleuré マルゴが泣いたメロドラマに万歳〉と述べたが、この場合のマルゴは街中の、パリでいえばサン・マルタン門あたりの大衆劇場で、たとえば女主人公の悲哀物語に女性観客がボロボロ涙を流し、「お涙ちょうだい」式に感動させること。

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