【コンサート】今年生誕200年。ブルックナーの交響曲第6番を聴きに。

Bruckner “Symphonie N°6” Philharmonie de Paris 4月26日(金)20h-  アントン・ブルックナーは、1824年、オーストリアのリンツ近郊の村で生まれているから今年が生誕200年。交響曲を9曲書いているのだが、そのどこまでもドイツ音楽的なスタイルや曲の長さがわざわいしてか、フランスでの人気はいまひとつ。今回演奏される交響曲第6番は、オルガンの響きを思わせる5番と、抒情的な旋律がくり返される7番との間にはさまれ、演奏される機会がまれだけれど、ブルックナー自身、「大胆なスタイル」で書いたと言っている傑作の一つだ。  第1楽章では、弦や木管の響きの中から、金管楽器とティンパニーが力強いテーマとリズムをくり返しながらクライマックスに向かっていく*。もうスター・ウォーズの音楽に使われたっておかしくない!「きわめて荘重に」と指示されている第2楽章は、ウィーン的とでも言っていいような弦による優美な音の流れがあり、その流れに身をまかせているうちに、その流れを貫いている祈りにも似た精神的な力にとらわれてしまう。  この大作を、フランス放送フィルハーモニーを率いて指揮するのは、英国のバーミンガム市交響楽団の常任、リトアニア出身のミルガ・グラジニー=ティーラ。あまり知られていなかったポーランド生まれの20世紀の作曲家、ミェチスワフ・ヴァインベルクの交響曲を指揮したアルバム(写真)で一躍注目された指揮者だ。ほかにリリ・ブーランジェやブルックナーの合唱曲、『詩編』などを演奏する。(真) 早めに予約! ☞こちらのページから。 * こちらのビデオでお聴きください!