パリの新型キオスクを見せてもらう。

Kiosque innovant

マタリ・クラッセがデザインしたパリの新しいキオスク

ここのキオスクで14年前から新聞を売っているアブダラさん。透明の仕切りを閉じれば小部屋になるレジのスペースは、冬でもすぐ暖まる。「デザインは前のオスマンスタイルが好きだけど、 今のほうが快適だよ。」

 パリ10区、地下鉄ジャック・ボンセルジャン駅前広場のキオスクが根こそぎ消えたと思ったら、しばらくして新しいキオスクが出現した。入札でパリ市が選んだMédiaKiosk社の新型キオスクは、人気デザイナー、マタリ・クラッセのデザイン。1857年に建築家ガブリエル・ダヴィウが設計したキオスクはオスマン様式で評判がよく、新型の設置には反対の署名運動などもあったものの、イダルゴ市長はリニューアルに踏み切った。この夏までに市内に360の新型キオスクを設置する。

オスマン様式の旧式キオスク。

これが新型のキオスク。

 「以前は、客は置いてある新聞雑誌の1割しか見えなかったが、新型は店内が広く(16m2)、商品がほぼ全て見える」とパリ市は謳う。入ると天井が高く、明るく、広い。前とは印象が全然違う。新しいキオスク内での働き心地を、アブダラさん(父)アジズさん(息子)イディリ親子に聞いてみた。朝6時半から午後3時までがアジズさん、3時から夜8時までがアブダラさん、とふたりでワークシェアリングしている。

黄色いランプは「キオスク営業中」のサイン。今日もまだ暗いなか、朝7時前に点灯された。

 

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