Roux !赤毛への妄執:エネールからリキエルまで

Jean-Jacques Henner, La Liseuse, 1883 ©RMN-Grand Palais(Musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski

 画家のジャン=ジャック・エネール(1829-1905)のアトリエを改装した美術館で「赤毛!」展をやっている。訪れた多くの入場者が 「なぜエネールは赤毛の人ばかりを描いたのか」と問うたのがきっかけで研究が始まり、本展に至った。

 エネール自身は赤毛ではなく、家族にも赤毛はいない。森や空を背景にして映える効果を出すため、赤毛の人を描いたのだった。モデルの多くは女性だが、キリストを描いた時も、モデルの男性に赤毛のかつらをつけてもらったという。赤毛が茶色の背景に溶けていくような「読書する女」、赤毛と白い顔が暗い背景から浮き出る「ケスレー伯爵夫人」などの傑作が並ぶ。赤毛がトレードマークだった服飾デザイナーのソニア・リキエルへのオマージュとしてジャン=ポール・ゴルチエなど3人のデザイナーが作ったドレスも展示されている。激しい気性、性的に奔放、魔性など、過去に偏見の対象だった赤毛の人への讃歌になった。赤毛の人たちが大集合するビデオは目が眩みそうな色の世界だ。 5月20日(月)まで。(羽)


Musée Jean-Jacques Henner

Adresse : 43 av.de Villiers, 75017 Paris
火休。