
パンテオンやムフタール通りにほど近く、カルチェラタンの観光やお散歩の前後にぴったりな一角にある老舗のタイ料理レストラン。40年以上も地元の人に愛され続ける名店だ。お昼時、広めの店内の半分は界隈のマダム達で埋まっている。

こちらの定番人気メニューは、牛肉とレモングラスのサラダ、トムヤンクンスープ、鶏肉のサテ、牛ひき肉のバジル炒め。これら全て、平日お昼のセット、前菜+メイン+デザートのチョイスに含まれているのが嬉しい。サラダの牛肉は、表面にさっと火が入った状態で、酸味の効いたソースと和えてあり爽やかだ。バジル炒めのガパオはピリリとスパイシーで、ご飯がどんどんすすむ味。他にセットで選べるのはイカのサラダ。イカの身の白く透き通った具合から、火の入り加減の絶妙さが見て取れる。スープはトムヤンクン以外に、鶏肉とココナッツミルクのトムカーガイもある。

単品ではエビやイカ、鶏ひき肉の入ったビーフンのサラダ、ヤムウンセンも人気。コブミカンの葉で香り付けをしたココナッツミルクソースで大ぶりのエビを絡めた一品など、エビ料理も充実している。甘さが特徴のタイ風ソーセージがふんだんに入った炒飯や、美味しいだけでなく見た目も華やかなパイナップルライスなど、魅力的なものが多くて、1度知ってしまうと足繁く通うことになる。きちんとした味わいは、手作りへのこだわりから生み出されたもの。既製のソースは一切使わず、料理に使われているチリペーストも自家製。その味に魅せられる人は多く、パリ在住の日本人の間でも評判で、パリコレクションの際には味に厳しいジャーナリスト達も駆けつけるのだとか。

デザートのおすすめは、フレッシュマンゴーともち米のココナッツソースがけ。アイスクリームやシャーベットも、ココナッツ、マンゴー、パッションフルーツ、ジンジャーと、タイを代表するこの4つのフレーバーは全て手作りだ。
木を多用した重厚感のある内装に、装飾品は全てタイ本国から取り寄せたもの。品格のある雰囲気は、大切な人やお客様の招待にも適している。地下には貸切できる大部屋があるので、まとまった人数でのイベントなどに利用したい。平日お昼のセットは21.5€。(み)



Chieng Mai
Adresse : 12 rue Frédéric Sauton 5e,TEL : 01.4325.4545
アクセス : Maubert-Mutualité
12h-14h30/19h-22h45 水休 8月も営業中 / Ouvert tout le mois d'août
