連載コラム「パリの子育て・親育て」

パリでこどもを育てた8年間の記録。

ミラとバカンスに出発した。

   学年末のイベントや習い事の発表会。フランスの小学生の6月はとりわけ忙しい。親は子供の姿を残そうと、カメラ片手に右往左往する。そして耐久マラソンのような日々が過ぎれば、2カ月丸ごと夏休みだ。宿題がないので親としては「遊び過ぎ?」と少々心配。でもミラによると「9月は新しい先生がくるから、宿題を直すのができ...

当たり前、とは限らない。

 以前ミラと日本に滞在した時のこと。ミラは和式トイレの使い方がよくわからず、結局、前後を逆に、しかもしゃがむのが怖いからと立って用を足してしまったと、後に本人から聞いて驚いたことがある。自分には当たり前過ぎてわざわざ教えないことでも、彼女にとっては当たり前でないことがあるのだとあらためて感じた。 また最近のこと。私が風...

限りなく義務に近い寄付。

 「ママ、払ってね」と、ミラが学校からたまに持ち帰ってくるのが、寄付を催促する用紙だ。「パパにプレゼントだよって渡して」などと言うこともあるが、いつも結局私が払う。これは「学校協同組合Coopérative scolaire」という非営利組織が、子供たちの学校生活を改善させるために募るカンパで、...

重過ぎるカルターブル。

 ミラと私の口論の種になるのが「カルターブル(小学生のカバン)」。あまりに重いので、荷物を少しでも減らすように言うが、聞く耳を持ってもらえない。ミラは「全部いるんだよ」と主張するが、ポケモンカードの束や謎のイラストが鞄の底に沈む様を見ると、こちらとしては納得できない。結局ミラに重いカバンを持たせるのが嫌で、いつも私が持...

スポーツウェアで登校。

 登下校中のフランスの小学生を観察すると、「今日はこの子は体育の日だな」とだいたい察しがつく。なぜなら体育のある日は、みな朝から思い思いのスポーツウェアを、家から着て登校するからだ。もちろん足下はスニーカーで決まり。日本のように、校内で指定の体操着に着替えるということをしない。「汗をかいたら気持ち悪いでしょ」とミラに聞...

ミラがラブレターをもらった。

 夕方学校にミラを迎えに行くと、バラの花の飾りがついた指輪をしていた。「どうしたの?」と聞くと、男の子にもらったという。よく見ると左の薬指だったので、慌てて違う指に変えさせる。数日後、今度は同じ子から熱烈なラブレター攻撃。その文面に驚いた。「君の存在や香りが心地よい」、「未来を考えられるのは君だけだ」云々。とても九歳の...

ミラを置いて一時帰国。

 年末にミラをフランスに置いて一時帰国した。放射能汚染を心配するジルの反対があったからだが、決定的だったのは「パパが心配するからあまり行きたくない」というミラの言葉。てっきり本人は日本に行きたいのかと思っていたので意外でもあり、また少々寂しくも感じた。 十日間ほど滞在した東京は、表面上は以前と変わらぬ風景が広がっていた...

アドベントカレンダー作り。

 クリスマスが近づくと、アドベントカレンダーCalendrier de l'Aventがちまたに登場する。12月1日から24日までの日付が書かれたカレンダーで、子供は各日付の扉を開けるとお菓子や玩具をもらえる仕組みだ。キリスト誕生をカウントダウンしながら祝うもので、もともとはドイツ発祥らしいが、フランスでも市民権を得て...

継母に母親の座を取られそう。

 ジルの彼女マイウェンはミラを可愛がってくれるが、少々ありがた迷惑に感じる時もある。 例えばミラのダンス発表会があると、マイウェンはジルが仕事で来られなくても、一人でやってくる。一番良い席を陣取って応援するその姿は、本当の母親以上に母親らしくて複雑だ。 また私がお土産でミラに30センチ定規を買った時は、同じ日にマイウェ...

パーカッションを始めた。

 新学期、頭を悩ませるのが子供の習い事。ミラはコンセルヴァトワールで4歳からダンスとコーラス、6歳からソルフェージュを習っている。「もう8歳だから楽器もできるよ」と言うと、意外にも「パーカッションがやりたい」という返事が返ってきた。内心、無難なピアノかギターを選んでほしかったのだが、「みんなと違う楽器がいい」という言葉...
 

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