連載 : Made in France – Masion Gattiの籐椅子 2021-09-08 MADE IN FRANCE 0連載コラム Masion Gattiの籐椅子 ランチの後のエスプレッソ、夕方のビール…カフェのテラスはパリの風物詩だ。コロナ禍で休業していたカフェやレストランが再開するとテラスに人が押し寄せたように、テラスでのひとときはフランス人の日常になくてはならないものだ。そのテラスの演出に欠かせない [...]
Monnaie de Parisの記念コイン 2021-07-22 MADE IN FRANCE 0連載コラム 今回のメイド・イン・フランスは少し毛色の変わった製品で、記念コイン。そのいとことも言える、日々使われるユーロ硬貨のほうは工業製品のように製造されており、摩耗したものは回収されて新たな硬貨が造られる。フランスの硬貨をずっと造ってきたパリ造幣所 「モネ・ド・パリ」はもう通貨は造って [...]
フランス〈法の精神〉香る、憲法評議会のオリジナル・グッズ。 2021-07-05 MADE IN FRANCEショッピング 0連載コラム パレ・ロワイヤルの中庭に面した回廊に、フランス憲法評議会オリジナルグッズのブティックがオープンした。赤・青・白のトリコロールを基調にし、フランスの法律のキーワードがあしらわれたノート、傘、鉛筆などが並ぶ。 鉛筆には「表現の自由 Liberté d’expressio [...]
「魚の道」をゆく! 2021-06-01 パリの出来事 0 Sur la Route du poisson 雨の朝、 馬の蹄(ひずめ)の音が響く。フランス北端ブローニュ・シュル・メールの漁港からパリのレストランに魚を配達する一行だ。脚のがっしりと太い5頭の馬が、馬車を曳いてパリの町を走ってゆく。 かつて、北の漁港からパリへと魚が運ば [...]
モンテーニュの食と喜び〈第9回 〉食卓を豊かにする薬味とは 2021-05-19 モンテーニュと食の喜び 0連載コラム ルネッサンスを生きた哲人モンテーニュは、読書や執筆の時間を愛しながらも、生身の人間との交際を何よりも大切にしていた。「ほかに何もする気になれないほどの倦怠にとりつかれたときでないと本に没頭しない」(原二郎訳)と明言しているほどだ。 そもそも、書斎のある塔にこもって『エセー』を書 [...]
モンテーニュの食と喜び〈第8回 〉 うんちくはいらない 2021-04-09 モンテーニュと食の喜び 0連載コラム 16世紀フランスの思想家モンテーニュによると、学問を修める理由は「自分を豊かにして内面を飾り、物識りの人間ではなく、立派な人間になるため」。ルネサンス文化が栄えはじめたとはいえ、中世以来の伝統がまだまだ残る時代のこと。相変わらず知識の量がもてはやされるなか、モンテーニュは学問本 [...]
パリの街が変わっていく…(2)。 2021-03-23 パリの出来事 0 サン・ミシェル広場からジベールがなくなる。 サン・ミシェル広場の書店「Gibert Jeune」が3月末で閉店となる。2、5、6、10番地と、広場を囲むように並んだ店舗。数ヵ月前から納品がない店内はガランとし、店の前に並んでいた特売本棚やワゴンもほぼなくなった。掘り出しものを探 [...]
パリの街が変わっていく…(1)。 2021-03-22 パリの出来事 0 シテ島の鳥市、さようなら。 シテ島に花市が開設されたのは1809年だが、ここで鳥市が始まったのは1881年のこと。今でも毎週日曜になると、普段は植物が売られている場所に鳥商人たちが陣取って、鳥や鳥籠、備品、エサなどを販売する。子どもも大人も珍しい色に驚いたり、澄んだ鳴き声にうっ [...]
モンテーニュの食と喜び〈第7回 〉キャベツを植えながら 2021-02-19 モンテーニュと食の喜び 0連載コラム 16世紀のフランスが生んだ思想家モンテーニュは、「世のあらゆる知恵と理論が、結局は、われわれに死を少しも恐れないように教えるという一点に帰着する」(原二郎訳)としている。だからこそ、死を前に動じるところのない農民の姿にふれて心を打たれたのだろう。「素朴な百姓たちは紳士である。哲 [...]
Made in France – CREPIN-PETIT社のボタン 2021-02-05 MADE IN FRANCE 0連載コラム CREPIN-PETIT社のボタン 昨年春のロックダウン終了直前に営業を許可された手芸屋mercerieに、マスク作りの材料を買いに行く人が殺到したことは、まだ記憶に新しい。以前よりは少なくなったものの、手芸屋は見るだけでも楽しいもの。ボタンを1873年から作り続けている北部 [...]