食コラム

ノルマンディーの作家と食 〈23〉

19世紀フランスの文豪フロベールは、外科医の父が務めるルーアンの私立病院で生まれ、院内の一画に設けられた家で育った。地下のカーヴには、ブルゴーニュやボルドー、シャンパーニュなどの銘酒が実に400本も納められており、来客の […]

ノルマンディーの作家と食 〈22〉

 フロベールの小説『ボヴァリー夫人』(1857年)のヒロインであるエマは、気の利いたことや華やかなことが大好きなロマンチックな女性。テーブルコーディネートやインテリア、自らの衣装に心を配ることで、退屈な田舎暮らしを忘れよ […]

ノルマンディーの作家と食 〈21〉

 フロベールの『ボヴァリー夫人』(1857年)を読めば、当時の地方で暮らすフランス女性の心情が手に取るように分かってしまう。ノルマンディー地方の修道院で少女時代を送ったヒロインのエマは、漠然と「富」や「名声」に憧れて、パ […]

ノルマンディーの作家と食 〈20〉

 「いつか白馬に乗った王子さまが迎えに来る」とひそかに夢見る女性は、過去 ・現在・未来を通して一定数いるように思う。19世紀のフランス文学にも、そんな夢見がちな女性たちの恋模様が細かに描かれている。  フロベールの名作『 […]

ノルマンディーの作家と食 〈19〉

フロベールの作品には食の描写が多いけれど、中でも忘れがたいのは『ボヴァリー夫人』(1857年)に出てくる婚礼のごちそうだ。ここぞとばかりに念入りにおめかしをしたノルマンディー地方の素朴な人々を迎えたのは、牛の腰肉、若鶏の […]

ノルマンディーの作家と食 〈18〉

 フロベールの 『ボヴァリー夫人』(1857年)のヒロインであるエマの夫は、シャルル・ボヴァリーという田舎医。エマとは再婚で、母親が選んできた前妻のエロイーズは精神的なショックが原因で急死している。この「器量はわるく、薪 […]

ノルマンディーの作家と食 〈17〉

モーパッサンの小説『女の一生』(1883年)は、リアリズム文学の傑作として知られている。その小説に多分に影響を与えたのが、モーパッサンの師匠だったフロベールの『ボヴァリー夫人』(1857年)。ともにノルマンディー地方の出 […]

ノルマンディーの作家と食 〈16〉

モーパッサンの『ベラミ』(1885年)の主人公デュロワは、あらゆる世代の女性にもてる。結婚をする前もした後も、その日常には複数の女性の影が後をたたない。例えばある午後には、白髪交じりのヴァルテール夫人と時間を過ごす。そし […]

ノルマンディーの作家と食 〈15〉

19世紀フランス文学を代表する作家のひとりであるモーパッサンは、ノルマンディー地方の海沿いの村エトルタで4歳からの約3年間を過ごした。両親の絶え間ない喧嘩や父親の荒々しい態度に傷つけられる日々の中、漁師の子供たちとたわむ […]

星付きシェフによる、カフェスタイルのショコラトリー。

シリル・リニャックの「ショコラトリー」 - La Chocolaterie Cyril Lignac  早朝8時、パリ11区。ネイビーのシックな外観のカフェから、テイクアウト・カップに入ったショコラショーを手にしたパリジ […]

ノルマンディーの作家と食 〈14〉

モーパッサン作『ベラミ』(1885年)の主人公デュロワのふるさとは、ノルマンディー地方の片田舎、カントルゥ。亡くなった親友の妻だったマドレーヌを自らの妻に迎えたデュロワは、「きれいな御婦人」である彼女にせがまれるかたちで […]

日本の『テロワール』展示・試食会、フレンチを和素材で。

 去る2月27日、日本の郷土食材を紹介する、プロ向けのイベントが開催された。  「日本の農林水産物を優れた技術で加工した食材」をテーマに、14社*が出展。来訪者は各ブースで食材を試食できるほか、会場の中央で、それらの食材 […]