ノルマンディーの作家と食 他

ギャラリー・ラファイエットでマカロン作りを体験。

この日はフィオナ先生の教室です。フィオナさんは、マレ地区にあるホームメードのお菓子がおいしいティーサロン、Lily of the Valley のパティシエールさん。  パリの老舗デパート、ギャラリー・ラファイエットでマカロン作りを体験しました。ハードルが高そうなお菓子ですが、すでに参加した人が「初心者でも大...

Le Café Alain Ducasse カフェに注ぐデュカスの情熱と遊び心。

コーヒーの果肉と外皮を乾燥させたものをアイスティーのようにして飲む「カスカラ」。  ボンマルシェにほど近い、シェルシュ・ミディ通りにアラン・デュカスのカフェがオープンした。世界中を回って買い付けた豆は、この2月にカフェを併設してオープンしたバスティーユの工房で焙煎されている。 エスプレッソはブラジル、ラオス、エチオ...

ノルマンディーの作家と食〈34〉

 フランス文学を代表する作家であるフロベールは、50代半ばで経済的に苦しい生活を強いられるようになった。そんな事情について、師であり友人である作家のジョルジュ・サンドに宛てて1875年の8月にこんな手紙を書いている。 「伝えるには悲しすぎることがあったので、手紙を書けないでいました!(中略)――よく見積もっても、慎ま...

ノルマンディーの作家と食 〈33〉

 『ブヴァールとペキュシェ』(1881年)を執筆中のフロベールは、1879年の大みそかに姪のキャロリーヌに疲労を訴えている。「今日のように、疲れにすっかりやられてしまう日々には、私には筆を持つ力さえもないのです!私には休みが必要なのです。でも、どうやって?……どこで?……そして、何を使って?」  それでも完成をあきら...

ノルマンディーの作家と食 〈32〉

   フロベールの遺作となった『ブヴァールとペキュシェ』(1881年)には、世間から見放されている人物が何人か登場する。  その中でも、食に興味がある読者がどうにも気になってしまうのが、大食漢のマルセル。「捨子として宿なしのまま野原で大きくなり、そのながい窮乏生活から、いくら食べても飽くことを知らない貪欲を...

ノルマンディーの作家と食 〈32〉

   フロベールの遺作となった『ブヴァールとペキュシェ』(1881年)には、世間から見放されている人物が何人か登場する。  その中でも、食に興味がある読者がどうにも気になってしまうのが、大食漢のマルセル。「捨子として宿なしのまま野原で大きくなり、そのながい窮乏生活から、いくら食べても飽くことを知らない...

ノルマンディーの作家と食 〈31〉

 フロベールの傑作『ブヴァールとペキュシェ』(1881年)の主人公ふたり組は、ノルマンディー地方の農園を手に入れると、夢中になって野菜や果物の栽培に打ち込む。フロベール自身も農業に対する憧れがあったのか、皮肉たっぷりの著書『紋切型辞典』の「農業」の項目には「国家の乳房。奨励すべし。人手不足」などと書いている。  ...

ノルマンディーの作家と食 〈30〉

 フロベールの代表作には、まるで約束事のように大勢で食卓を囲む風景が出てくる。『ボヴァリー夫人』(1857年)では婚礼を祝う田舎の祝宴が、『感情教育』(1869年)ではパリの大画商宅での趣向を凝らした夕食が読者に深い印象を残すけれど、その遺作となった傑作小説『ブヴァールとペキュシェ』(1881年)もしかり。  思...

ノルマンディーの作家と食 〈29〉

 1880年に亡くなったフロベールの遺作となった小説『ブヴァールとペキュシェ』(1881年)は、一種の壮大な百科事典のようにも読める。準備にあたって、フロベールは何千時間も園芸や科学、歴史などの本を読みふけった。また、老体にむち打ち、時には愛弟子のモーパッサンをともなってリサーチのために旅行もした。  筋書きはい...

ノルマンディーの作家と食 〈28〉

 フロベールの作品中、実体験に基づいて書かれている要素が最も多いのが『感情教育』(1869年)だ。先に見たように、この作品の主人公フレデリック同様、作者も人妻への叶わない恋を追いかけ続けた。アルヌー夫人を思慕しながらも、いや、思慕する故なのか、フレデリックはその夫との交際を続ける。アルヌー氏の愛人である娼婦ロザネッ...
 

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