映画

『Bangkok Nites』
邦画のスケールをはるかに凌駕。

『 Bangkok Nites 』  数年前、『サウダーヂ』という映画に衝撃を受けた。そこには私の知らない日本が、予想だにしなかった日本が描き出されていた。過疎化した山梨県甲府市周辺、シャッター通り、そこに生きる若者たち […]

優しく残酷、幻想的で現実的。
『Corps et Âme 』

『Corps et Âme 』  雪化粧した森の奥深く、二頭の鹿が大地に立つ。それは夢のように美しい風景。だが実際、これは夢なのだ。見とれていると、非情にも人間界の映像に切り替わる。主人公はふたりの男女。食肉加工工場ディ […]

第12回 KINOTAYO 現代日本映画祭、今年のみどころ。

 秋深まる11月。日本の「文化の日」と足並みを揃えるように、第12回キノタヨ映画祭(KINOTAYOは「金の太陽」の意)が訪れる。今年は11月2日(木)、パリ日本文化会館のオープニング上映(19h-『息の跡』小森はるか監 […]

芯があって素直な主人公が成長する姿に、共感がわく。

『 Tous les rêves du monde 』  今を去ること20余年前『 Les gens normaux n’ont rien d’exceptionnel/おせっかいな天使 』という

『Téhéran Tabou』
実写で撮影不可能なイランの暗部

『 Téhéran Tabou 』  イスラエル人アリ・フォルマン監督の『戦場でワルツを』(08)を覚えているだろうか。「アニメのドキュメンタリー」という野心的な試みに驚いた人も多かろう。先のカンヌ映画祭批評家週間で紹介 […]

Forum des Imagesで、坂田雅子監督ドキュメンタリー特別上映会。

 ドキュメンタリー映画作家、坂田雅子さんの第一作『花はどこへいった』(2007)が10月3日(火)の21時から、Forum des Images で上映されます。パリ国際環境映画祭で審査員特別賞を受賞した作品。上映後、坂 […]

シンプルな物語から、内省的な人間ドラマを映像に刻印。

『 Faute d’amour 』  03年、『 父、帰る / Le Retour 』でヴェネチア国際映画祭で金獅子賞と新人監督賞を獲得し、彗星のように世界の映画シーンにデビュー。つづく 『ヴェラの祈り / […]

かたくなな心溶かす無垢な魂。『 夜明け告げるルーのうた』

『Lou et l’île aux sirènes - 夜明け告げるルーのうた』  世の中には「好き」とか「愛してる」なんて言葉を、事もなげに言える人もいるらしい。でも大事な人に愛の言葉を伝えるのは、なんて難 […]

広島を舞台にした、ペリオ監督初の長編フィクション。

  『Lumières d’été  なつのひかり』  在仏20年のアキヒロ(大木ひろと)は広島に一時帰国している。フランスのテレビ用に、原爆投下70周年に関するドキュメンタリー番組を撮影中なのだ。 […]

『ÉTÉ 93』『ポネット』に連なる新しい児童映画の秀作。

 荷物がまとめられたバルセロナのアパート。6歳の少女フリーダは、促されるまま家を出た。走り出す車を追いかける友だちを、冷めた目で眺める。行く先は森に囲まれたカタルーニャの家。養子として引き取られるのだ。  カメラは子供目 […]

映画史と結婚した女優、 ジャンヌ・モロー(89)がパリで逝去。

 ジャンヌ・モローさんも死ぬことがあるなんて……。信じたくないから妙な感慨を抱いてしまう。7月31日の朝、89歳の彼女が息を引き取った自宅は、フォーブール・サントノレ通りのアパルトマン。彼女の最初の代表作『死刑台のエレベ […]

〈ディニテ〉ある女性の魅力に、感情移入。

『Une femme fantastique』  『Une femme fantastique/素晴らしい女性』は、主人公マリナにものすごく感情移入しながら観た。マリナは30代半ば(?)、昼間はレストランでウェイトレス、 […]