BOTAN de la vigne – フランス料理の枠を超えた、フランコ・ジャポネ料理

 大阪のフレンチレストランのオーナーシェフが、ブルターニュ地方の星付きフレンチレストラン出身のシェフと一緒に立ち上げたBOTAN de la vigne。フランス料理の枠を超えた、フランコ・ジャポネ料理が味わえると聞きつけ、早速ランチの時間に足を運んだ。

 にぎやかなサン・ジェルマン大通りから1本入った小道に、こぢんまりとたたずむレストラン。20席ほどの店内は、お昼の早めの時間にもかかわらず、すでにほぼ満席。

 食前酒にスパークリング清酒を味わいつつ、オーナーにお話をうかがった。
 こだわりは、「水」。イオンやミネラルのバランスを整え、日本の軟水に限りなく近づけた水を野菜や魚の調理に使用する。そうすると旨味をより引き立たせることができるそうだ。逆に肉料理は、フランスの硬水をそのまま使ったほうが美味しく仕上がるという。

 なるほど、本日のお昼のメニューの前菜、Licheというアジ科の魚の和風カルパッチョのつけあわせ温野菜も、メインの魚料理、鮭と白味噌のポワレも、丁寧な下ごしらえが感じられ、素材の味がしっかりと口の中に広がった。

 メインの肉料理は、豚の角煮。角煮に使用する調味料は、砂糖と醤油とこだわりの水だけを使用。余計なものを一切加えず、素材の味を最大限に引き出した一皿に仕上がっている。豚肉の脂身が苦手なフランス人にもぜひ味わってもらいたい一品だ。筑前煮と、なめらかなじゃがいものピューレとあわせていただく。筑前煮は、フランス人にも根菜のおいしさをもっと知って欲しい、というシェフの願いがこもっている。

 デザートは、完璧なふくらみを追求してたどりついた粉で焼き上げられた、ふんわりシフォンケーキ。はるか遠くの九州の茶園を思い描きつつ、ふんだんに練りこまれた抹茶の爽やかな風味を味わった。

 各テーブルには、ナイフとフォーク、そしてお箸が用意されているので、フレンチとはいえそれぞれ食べやすいスタイルで楽しめるのはありがたい。

 また、厳選されたワインリストはもちろん、日本酒もとりそろえている。

 次のディナーでは、おすすめの子羊の背肉や和牛の塩生地包み焼きを、ぜひ試したい。

  土・日曜日もオープンしているので、週日に友人や同僚と、週末に家族や大切な人となど、様々な機会に訪れたい場所だ。

 


BOTAN de la vigne

Adresse : 16 rue Grégoire de Tours, 75006 Paris , France
TEL : 01 42 01 75 28
アクセス : Odéon, Mabillon
営業時間 : 12h-14h, 19h-22h(月火休)